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芦田宏直の「ストック情報武装化論」ビジネス

情報武装化論:第3回 Twitterとは何か(1)(1/6ページ)

電話からTwitterへ、あるいはポストGoogleの課題

2010.06.22

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 Twitterの特長は、同期性だ。ブログやSNS、掲示板やチャットとどこが違うのか、とよく話題にされるが、Twitterは携帯電話の延長にあると考えて良い。

「うざい」緊張関係をさらに先鋭化した携帯電話

 電話はもともとが同期メディアだった。「同期」というのは、発信者と受け手とが同時に存在しているということだ。話し手、聞き手が同時に〈そこ〉にいるという実在性が電話コミュニケーションの基盤をなしている。

 ところが、電話の特長であるこの同期性が薄れてきた。留守録機能と着信通知機能(あるいは着信非通知)が電話の同期性を殺いでいる。おまけに持ち運びが手軽にできる携帯電話は同期という時間性だけではなく、場所の制約も相対化してしまった。

 電話の同期性は留守録機能と着信通知機能によって意識的な選択の対象になり、自然な時間性(あるいは場所性)を回避するようになってきている。

 人々は「便利」だと思っていた電話の同期性(や場所の特定)をむしろ「うざい」と思い始めたのである。

 Twitterもまた発信と受信が同時に起こる。書いているときが読まれているとき、そういう同期構造を成立させているのが「タイムライン(=TL)」だ。フォロー数が多ければ多いほど同期性(現在の共有度)は高まる。

 「つぶやき」は、そのタイムラインを通じて、予期せぬ仕方で向こうからやって来るし放っておいても消えていく。つまりタイムラインは同期性=現在を形成し続けている。

 電話の同期性は、

  1. チャットの同期性と同じように、一つのテーマと相手の意向を追い続けなければならないというキツさを強いられる。
  2. この追跡の時間は、リアル時間としての流れる現在であるため、話題や相手の意向の追跡以上に時間の流れに拘束されているというキツさが存在している。

 一言で言えば、電話の同期性には現在の共有というコミュニケーションリアリティーは存在しているが、その分、「選択と自由」がない。その分「うざい」。

 特に携帯電話が電話コミュニケーションを徹底的に個人化した分、個人の行動と情報を24時間全面的に捕獲し、「うざい」緊張関係はさらに先鋭化したと言える。

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