世界PC生産台数、
2010年は対前年比16.8%増で急回復
ノート型がけん引し2014年には5億台を突破
日経マーケット・アクセスの予測によると世界のパソコン生産台数は、2010年に対前年比16.8%増の3億4400万台と、世界不況から急激に回復し、2014年には5億300万台に拡大する(図)。
足元の急回復を受けて、日経マーケット・アクセスは2009年11月に行った予測に対して2010年生産台数を13%上方修正したほか、2011年以降も先進国、新興国とも個人向け中心に需要が堅調に推移すると考え、成長率も引き上げた。対照的に2008年以降急速に普及した低価格ミニノート型パソコン(ネットブック)については、2011年以降の成長率を大幅に引き下げて、2014年の生産台数を6800万台とした。
2010年は急拡大する需要に生産がなんとか追いつく
パソコン市場は2009年第1四半期を底に、第2四半期以降、急回復に向かっている。2009年の世界生産台数である前年比1.7%減の2億9500万台や2010年予測値は、部品供給の制約などから見たもので、かなり保守的である。例えば米Gartner社は2010年3月4日、2009年のパソコン世界出荷台数を3億580万台とし、2010年は成長率を同社従来予測より6.4ポイント引き上げて対前年比19.7%増の3億6610万台に上方修正した。
一方、米IDC社は2009年世界出荷台数を対前年比2.9%増の2億9600万台、2010年は同12.6%増の3億3320万台と予測した。米2社の実績や予測値は出荷台数であり、ベースになった2008年実績値も異なるので直接比較はできないが、Gartner社の予測は相対的に強気と言える。IDC社は2009年の成長率が高い分、2010年の成長率が低めに出ている可能性がある。
いずれにしても、2009年第2四半期以降の回復ペースは2010年に入っても衰えを見せていない。2008年後半からの世界不況期に半導体や電子部品メーカーが急減する需要を受けて老朽化した製造ラインを撤去したことなどから、思うように部品生産を増やすこともできておらず、全体で見れば需要に生産が付いていくのが精一杯の状況にある。
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