<今週のロスジェネ既婚男>
年齢:36歳
結婚年齢:34歳
仕事:エンジニア
世帯年収:800万円
家族構成:妻
友人の結婚式で、いい出会いに恵まれた。といっても、セクシーな美女と仲良くなったわけではない。魅力的な男性と隣り合わせたのだ。
森山孝一(仮名、36歳)は、小柄で太めで頭髪も後退している。しかし、全身から活力と愛嬌のようなものを漂わせつつ、人見知りせず穏やかに会話を楽しんでいた。礼服もよく似合っている。「友人の挨拶」では、ちょっと際どい冗談を交えた心温まるスピーチをしていた。こういう人が実はすごくモテたりするんだよな。結婚しているらしいけど、各方面で遊んでいるのではないだろうか。名刺を交換し、メールでインタビューを申し込んだ。
後日、東京・国分寺の居酒屋「一滴」で森山と再会。格安の和食コースでビールを飲みながら、さっそく本題に切り込むことにした。
大宮(以下、O) こないだの結婚式でのスピーチ、とてもよかったですよ。
森山(以下、M) ありがとうございます。実は自宅で何度も練習をしたんです(笑)。
O 同席した女友だちも誉めていましたよ。よく通る低音の声も素敵だわ、と。森山さん、けっこうモテるんじゃないですか。
M いえいえ。大宮さんに送っていただいた連載のバックナンバーを読んできたのですが、僕には面白い恋愛エピソードはありませんよ。何せ33歳のときに出会った妻が初体験の相手ですから。ああ、こんな話をするのは恥ずかしいな。まだ一杯目のビールも飲み終えてないのに…。
旧友が仕掛けた粋な“罠”
O 素晴らしい! どんどん飲んでください。失礼ですけど、33歳まで何をしていたんですか。服役中だったとか?(笑)
M 言い訳をさせてもらうと、中高一貫の男子校から理系の道に進んだので、女性には縁遠かったんですよ。今では女友だちはいますし、デートぐらいは何度かしたことはあります。でも、「友だち以上」へ発展するにはどうしたらいいのかわからないんです。下手な告白をして玉砕したこともありました。
O なるほど。では、今の奥さんとはどこで出会って、どのように「発展」したんですか?
M 33歳の冬に、前年に結婚した高校時代の友人が「自宅で俺たちの結婚一周年パーティーをやるから来い」と誘ってくれたんです。










