トップ > 財部誠一の「ビジネス立体思考」 > 財部誠一:日本企業はサムスンを凌駕せよ

財部誠一の「ビジネス立体思考」ビジネス

財部誠一:日本企業はサムスンを凌駕せよ(1/3ページ)

2010.05.19

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 先日、サムスン電子の幹部と会う機会があった。

 聞きたいことが山ほどあった。

 同社に対する私の感情は多くの日本人と一緒で、複雑である。

もはや日本企業には手の届かない存在か

 利益だけを見れば、日本の主要エレクトロニクスメーカーが束になっても追いつかぬほどサムスンは巨大化した。世界の主要空港はことごとくサムスン製のモニターが設置され、グローバルに動けば動くほど、サムスンこそが世界標準なのだといわんばかりに彼らのロゴマークが大量に露出している。

 だが日本企業は素直に賛辞を送れない。いったいどれだけ多くの日本人技術者がサムスンに引き抜かれたことか。品位を気にせずにいえば多くの日本企業がサムスンを泥棒猫扱いをしている。事実、日本の技術と日本製の部品なしにサムスンの成功はありえなかったし、いまもその構造は続いている。

 一方、こうした見立てに対する反論もある。それどころか「もはや日本企業の手の届く相手ではない」という声が少なからず聞こえてくる。

 たしかに5月17日にサムスンが発表した設備投資計画はそうした見方を後押しする。2010年の設備投資と研究開発の費用の合計は過去最大の26兆ウォンになるという。日本円にして2兆1000億円(1ウォン=0.08円)という巨額なものだった。サムスン追撃の一番手であるパナソニックは今年度、思い切った投資を計画しているが、それでも投資総額は1兆3000億円。サムスンの半分である。

 日本メーカーはもはや眼中にないのだといわれても仕方のない差ではある。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー