率直に言って、鳩山由紀夫首相がかわいそうだ、という気が私はしている。
民主党政権の今の最大の課題は、米軍普天間基地移設問題だ。ところが、これは非常に難しい問題なので、民主党の主要閣僚をはじめとする幹部たちは普天間問題から逃げようとしている。この問題にかかわろうとしていない。
小沢幹事長が漏らしたルース大使との極秘会談
11日の朝刊各紙は柔道選手の「ヤワラちゃん」こと谷亮子さんが民主党から立候補することを、小沢一郎幹事長と並んだ写真入りで報じていた。私はこのスポーツ選手頼みの参院選報道を見て、「何をやっているのだ、今」と言いたくなった。大切なのはそんな問題ではないだろう。
毎日新聞は10日の朝刊一面トップで「小沢氏と極秘会談」と見出しを掲げ、4月上旬、ルース駐日米大使と小沢幹事長が東京都内で会談していたことを伝えた。私はなぜこんな情報が漏れるのかと思ったが、記事を読んでみるとわかった。
「『鳩山首相は信用できない。岡田克也外相じゃ話がまとまらない。北沢俊美防衛相じゃ話にならない』と大使は言っていた」。こうした内容を小沢さんが4月18日、盛岡市内で会食した関係者に明かしたのだそうだ。
この会談はルース大使からの申し入れだったという。毎日新聞の記事によると、ルース大使は普天間問題の解決について小沢さんに期待を寄せていたようだが、小沢さんは「いまさら遅い」と考え、「(鳩山)首相はまったく相談に来ない」と動かなかったらしい。
ところが、記事の最後には、孤立感を深めた鳩山さんが小沢さんに「(5月)4日の沖縄訪問前にお会いできないか」と会談を持ちかけたのに、「小沢さんは難色を示した」と書かれている。民主党内はいったいどうなっているのか。
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