伝える文章術とは、万能な文章術のことである
前回 (「伝えられない」根本的な理由)は、伝えるためには「意思・志向」が大切だという話を展開しました。そのためには私たちが日常的に行っているコミュニケーションの連関を考え直し、それぞれの技術「読む」「聴く」「話す」「書く」を組み合わせて、自身の「自画像」を記述していくことが大切なのだという論を展開していきました。まだお読みになっていない方はバックナンバーを参照してください。

さて、今回はもっとも人気があるテーマでもある「伝える」ということをじっくり考えてみたいと思います。
「伝える文章術」と聞いてまず何が思い浮かぶでしょうか?
コミュニケーションの齟齬(そご)を解消する文章術でしょうか?
誤解のないシンプルな文章表現でしょうか?
不特定多数を対象にしたもので、人を動かす文章でしょうか?
メッセージ性の強い文章でしょうか?
広告的な文章でしょうか?
人によって求めるものが違うと思いますが、私が提案する「伝える文章術」とは上記をすべて含むものを指します。
そもそもそんな都合のよい文章術があるのか?
きっと読者のみなさんはそのように疑念をもつことが予想されます。
はい! あるんです。というより、優れた文章というものは「すべてを呑み込む」力をもっているのです。
では、一体そのような文章にはどのような特徴があるのか、見ていくことにいたしましょう。





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