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今年3回目の預金準備率引き上げ

真壁昭夫「“100年に一度”時代のお金の貯め方・殖やし方」ビジネス

中国がバブル退治へ、
今年3回目の預金準備率引き上げ(1/2ページ)

2010.05.10

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 5月2日、中国人民銀行は、市中銀行から強制的に預かる預金準備率を0.5%引き上げて、17%とすることを発表しました。今回の措置は、1月、2月についで3回目の引き上げとなります。人民銀行の預金準備率引き上げの主な狙いは、中国国内で懸念され始めている、不動産バブルを退治することです。

 預金準備率を引き上げることによって市中に流れるお金を吸い上げると、過剰なお金が不動産市場に流れ込むことを防ぐことができます。不動産市場に流れ込むお金の量を減らすことによって、不動産価格の上昇を食い止めることができるのです。

 具体的な例で説明すると、私たちがお金を銀行に預金すると、銀行はそのお金を貸出金に回すことになります。ただし、そのとき、法律の規定によって、銀行は、預金の一定割合のお金を中央銀行に預けておかなければなりません。それを準備預金制度といいます。何故、預金の一定割合を中央銀行に預けるかというと、銀行が預金を全て貸出金に回してしまうと、預金者が預金を下ろしに来たときに、お金を渡すことができなくなります。

 そのため、預金の一定割合を予め中央銀行に預けて、預金者が来てお金が足りなくなったときなど、中央銀行からお金を引き出すことによって、そうした事態に対応できます。その場合の預金準備率は、中央銀行が決めることになっています。預金準備率が低いと、市中銀行は、その分だけ多くのお金を貸し出しに回すことが可能になります。そのため、預金準備率の変更は、中央銀行の重要な金融政策手段の一つになっています。

 基本的に、景気の悪いときには、預金準備率を引き下げて、市中に流通するお金の量を増やすようにします。逆に、景気が過熱気味のときには、中央銀行は預金準備率を引き上げて、市中銀行が貸し出しに使えるお金の量を減らします。そうすることによって、景気が過熱したり、今回の中国のように、不動産の価格が高騰することにブレーキを掛けるのです。

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