トップ > 真壁昭夫「“100年に一度”時代のお金の貯め方・殖やし方」 > “ウォール街の覇者”を証券詐欺罪で
訴追した影響は?

真壁昭夫「“100年に一度”時代のお金の貯め方・殖やし方」ビジネス

“ウォール街の覇者”を証券詐欺罪で
訴追した影響は?(1/3ページ)

2010.04.26

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 4月16日、米国のSEC(米国証券取引委員会)が、サブプライム関連の金融派生商品の売買に関連して、有力投資銀行であるゴールドマン・サックスを訴追したことが明らかになりました。そのニュースを嫌気して、当日の米国の株式市場は大きく下落しました。

 “ウォール街の覇者”と呼ばれるゴールドマンが訴追を受けたことは、それほど、大きなインパクトを持つニュースだったといえます。市場関係者の中にも、「今後の金融市場の動向に、悪影響が及ぶ可能性がある」との見方が出ています。

 今回の訴追には、二つの大きな意味があります。一つは、SECの訴追が、米国の不動産バブルの後始末は終わっていないことを表していることです。元々、提訴の原因は、2007年に、ゴールドマンが販売したサブプライムローンを基にしたCDO(債務担保証券)にあります。同社が当該CDOを組成するときに、大手ヘッジファンドであるポールソン・アンド・カンパニーに債券の選択を依頼したようです。

 ポールソン社は、それに応じて、CDOに組み入れるローンの選択を行いました。問題は、ポールソン社は、ローン選択と同時に、CDOの価格が下落した場合に利益を上げることのできる金融派生商品(CDS=クレジット・デフォルト・スワップ)を購入していたことです。この一連の流れを振り返ると、ポールソン社は、CDOに組み込むローンを選定する時点で、その価格が下落することを予想していたと考えられます。

 ということは、ポールソン社は、「これから価格が下がるだろう」という商品を組成したことになります。また、ゴールドマンは、ポールソン社が、そうしたオペレーションをしていることを開示せず、投資家にCDOを販売したと言われています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー