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~わが国経済にどう影響するか

真壁昭夫「“100年に一度”時代のお金の貯め方・殖やし方」ビジネス

人民元切り上げは秒読み?
~わが国経済にどう影響するか(1/3ページ)

2010.04.19

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米財務長官の訪中で切り上げ観測

 最近、為替市場で、「人民元の切り上げは、既に秒読み段階に入っている」との観測が流れています。直接のきっかけは、4月8日、突然、米国のガイトナー財務長官が中国を訪問して、中国政府の高官と会談を行ったことです。

 この会談の中で、ガイトナー長官は中国に対して、人民元を早期に、しかも大幅に切り上げることを要請したといわれています。それに対して、中国側は、引き上げの実施等については明言を避けたようですが、中国に対する、米国からの圧力が高まっていることは十分に理解しているはずです。

 また、中国政府は、水面下で国内の実務家や経済専門家から、人民元切り上げ実施に関わる影響等についてヒアリングを行っているといわれています。そうした状況をみると、中国政府も、どこかの段階で、人民元の切り上げは避けられないとの見方に傾いている可能性が高いと見られます。それが、「人民元の切り上げ時期が迫っている」との観測につながっているのです。

 人民元は、ドルや円などと違って、為替市場で自由にレートが決まる通貨ではありません。政府の為替管理が徹底していて、実際の為替レートは、中国人民銀行が独自に決定しています。銀行などが人民元をドルに交換するときには、人民銀行が決めたレートで交換する以外、実際上の通貨の交換はできません。

 過去には人民元のレートが、1ドル=約8.27元にほぼ固定されていました。2005年7月に約2%切り上げられた後、少しずつ、人民元のレートは切り上げられていました。ところが、2008年7月に1ドル=約6.8元まで上昇したところで、人民銀行は政策的に同水準で事実上、固定する措置を取ったため、それ以降、今日まで、その水準のレートが続いています。

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