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環境会計・環境格付け ~環境経営の「自己採点」と「第3者評価」(1/4ページ)

2010.04.09

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(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

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イラスト:小林大樹

 企業などの組織にとって、「環境保全」への取り組みは経営上欠かすことのできない重要な事項となった。その取り組みの成果についての客観的な評価は、ステークホルダー(利害関係者)にとって大きな関心事となる。そこで登場するのが「環境会計」と「環境格付け」という二つの概念。いわば環境保全の成果について「自己採点」や「第3者評価」を行うための手法である。ただいずれの仕組みも発展途上。現在もなお様々な手法が開発されており、一部で標準化の動きが進んでいる段階にすぎない。

 環境会計は、企業などの組織が環境保全の「自己採点」を行うための一手法だ。具体的には、組織が自身の活動について何らかの定量化(数値化)を行い、これを資料としてまとめることを意味する。定量化の対象には様々なものがあるが、現在のところ「組織が環境保全にかけたコストとその効果」が対象になることが多い。例えば「CO2の排出量を削減するためにいくらお金をかけて、その結果、どの程度のCO2が削減できたか?」を表す資料が、環境会計に相当する。

 さてこの環境会計は、用途によって「内部環境会計」と「外部環境会計」に分けることができる。同じ自己採点でも、その採点を参照する立場が「組織の内部」であるか「組織の外部」であるかによって、その作成方法も利用方法も大きく異なるからだ。

 内部環境会計とは、組織内部の人が利用するために用いる資料を指す。一般的な会計分野で言う「管理会計」(経営管理の参考にする内部資料)に相当する。学生がテストの自己採点を見ながら勉強のやり方を考え直すように、企業などの組織は内務環境会計を見ながら環境保全のより良い方法を模索する。

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