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均一価格居酒屋~デフレが生み出した居酒屋の「ファストフード化」(1/4ページ)

2010.04.02

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(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

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イラスト:小林大樹

 最近「均一価格」を売りにする居酒屋が増えている。提供する料理やドリンクのすべてを、300円前後の均一価格で提供する店舗だ。業態自体は古くから存在するが、2008年以降の景気悪化に伴い、この市場に参入する大手チェーン店が増えた。このような業態の普及は、居酒屋の「ファストフード化」を進行させる可能性がある。

 2008年秋のリーマンショック以降、消費の分野では「節約志向」が顕著になっている。例えば昨年は、小売分野においてプライベートブランド(小売チェーンが展開する低価格の独自商品)、下取りセール、訳あり商品などが人気となった。いずれも節約的な消費志向に合致したことがヒットの背景にある。

 もちろんこのような節約傾向は、居酒屋業界にも影響を与えた。実際、同業界における昨年の売上高は、前年比で94.2%まで落ちこんでいる(参考:日本フードサービス協会「JF外食産業動向調査」)。

 このような市場背景が、居酒屋業界に「格安店」の登場を促した。この格安店には、大きく分けて二つの業態が存在する。格安ながら料理やドリンクごとに価格が異なる業態と、それらのすべてを均一価格で提供する業態だ。前者の代表例には、養老乃瀧が2008年12月から展開している『一軒め酒場』などがある。ちなみに同店の目玉商品は『神田串カツ』(1本)で、価格は税込みで104円だ(そのほかの料理は100円~300円程度)。

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