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中小企業政策、アジア戦略

林 志行の「現代リスクの基礎知識」ビジネス

林志行:BOP(ボトム・オブ・ピラミッド)と
中小企業政策、アジア戦略(1/4ページ)

2010.03.31

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 BOP(ボトム・オブ・ピラミッド)とは、1日2ドル以下で暮らす約40億人の貧困層のことである。これまで貧困層への取り組みは、政府間、特に先進国側からの支援として取り扱われてきたが、近年、BOPビジネスという発想が出てきた。支援するとともに、40億人市場を取り込もうとする考えだ。

 筆者は、商売や市場としてBOPに注目することには若干の違和感がある。それは、途上国貧困層が搾取されたブラックマーケットを想起するからである。そうした嫌疑を払拭する上でも、これまで緻密な途上国支援を実施してきた日本の草の根、官民+個人(含むNPO)による支援、中小企業の活用を期待したい。こうしたBOP市場では、乱暴に粗悪品を売りつけるのではなく、現地のニーズを知り、現地の素材や技術を活用した、使いやすく、使い続けられるものの開発が求められている。

 これは古くから日本で伝承されてきた「ものづくり」の基本であり、私達が大量生産大量消費により招いた「ガラパゴス」を見直す良い機運となる。もちろん、ガラパゴス、すなわち先端技術を開発、維持することは重要であるが、同時に機能を削ぎ落としシンプルにする能力も不可欠である。

 こうしたアプローチによるアジアでのイニシアチブは、民主党政権が掲げる「新しい公共」に繋がるステップとなる。つまり、地域主権でのNGOやNPOの活躍のためのインフラ整備であり、税制を含めた制度の創設、さらにはそうした活動の場を途上国に向けることが、BOPビジネスの真髄であるといえる。

 なお、日々の活動や追加情報などは、個人ブログ「e戦略の視点」ならびにツイッター「linsbar」を参照いただきたい。

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