混迷の最大の要因は、首相の政治的センスの欠落
沖縄の米軍普天間飛行場移設問題は、なんとも非生産的な政治テーマとなってしまった。
5月決着を目指す鳩山首相だが、たとえどんな結論を出してもすんなりとおさまることはあるまい。進退をかけて決着をつける以外にないと思われるのだが、首相にその覚悟はあるか。
結論的にいってしまえば、事態をここまでもつれさせたのは、鳩山首相の政治的センスの欠落が最大の要因だ。
政権発足時に、「普天間問題についてはいろいろ意見もあるだろうが、自民党政権時代に日米間で合意してしまったのだから、これでいく以外にない」と逃げてしまえばよかった。それが政治的巧緻というものだ。
政治の世界の話だから、たくみさ、したたかさ、あるいは表現は悪いが、ごまかし、だましあい、知らんぷり・・・といったものが使われるのは当然といっていい。
建て前と本音が交錯しあう世界である。それもすぐれて大人の社会だ。
さまざまな利害得失、主張、主義、立場……が関係者すべてにあるわけだから、一刀両断というわけにはいかない。
政治は妥協と調整の世界であり、談合・なれあいと紙一重といわれようとも、政治的リアリズムとはそういうものだ。
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