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猪瀬直樹の「眼からウロコ」


動きが鈍い「1丁目1番地」の地域主権改革

規制緩和と都独自の工夫で約4400人の待機児童が解消できる

2010年03月09日  RSS 

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 政府は3日、地方自治体の財源と権限の拡充について話し合う「地域主権戦略会議」の2回目の会合をようやく開いた。「地域主権改革一括法案」も5日に閣議決定された。政権発足から半年が経ち、スピードもその内容も不充分だ。

 鳩山由紀夫首相は地域主権改革を「1丁目1番地」と言っているのだから、具体的な行政ニーズを解決できる改革に早く着手してもらいたい。

都で待機児童が急増、保育所の整備は待ったなし

 5日付の日本経済新聞夕刊は次のように書いている。

「政府は5日午前の閣議で、国と地方の協議の場を設置する法案と、国が地方の業務を縛る『義務付け』の見直しを盛り込んだ地域主権改革一括法案を決定した。(略)一括法案では義務付けの見直しに関する41の法律をまとめて改正する」

 「義務付け・枠付け」については、昨年10月8日に、地方分権改革推進委員会が鳩山首相に第3次勧告を提出して、892条項の見直しを求めた(詳しくは「分権委、第3次勧告で892条項の廃止・縮小」)。今回の法改正は、そのうち121条項の見直しで、しかも勧告通りに見直すものは78項目にすぎない。

 「義務付け・枠付け」の見直しでもっともわかりやすい例は、保育所の基準だ。現状では、厚生労働省の基準でがんじがらめになっているために、保育所が増やせない。

 東京都の待機児童は、5000人前後で推移してきた。景気の悪化で働きに出たい主婦も増えて、2009年度の待機児童は7900人(2009年4月1日時点)と、前年比約1.5倍に急増している。これは全国の待機児童約2万5000人の3割にあたり、保育所の整備は待ったなしだ。

 ただ、納税者負担を考えると、新設だけでなく、既存施設を最大限活用する必要がある。そのために、保育所の基準の見直しが欠かせない。

Next:ようやく保育所の面積基準が少し緩和される

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