404 Blog Not Foundの小飼弾です。今回は「オイラーの贈物 新装版」を取り上げます。
A5版で500ページを超えるこの大著の目的はただ一つ、オイラーの公式を理解することにあります。オイラーの公式と一口に言っても、この公式を見つけたレオンハルト・オイラーという人は人類史上で最も公式を多産した数学者と言っても過言ではなく、「オイラーの公式」と名前がついた公式はあまりに多くあるのですが、その中でも最も美しいと絶賛する人が最も多いのが、この式です。

この式のθに円周率のπを入れたものが、本書の表紙ともなっている。

ですが、意味がわからない人にはとても美しいものには見えないでしょう。
そもそもeってなんでしたっけ?
iは虚数?そんなのあったっけ?
でもi乗ってなんだ?
んで、まとめると-1って一体どういう意味?
一段とへこみそう。割り切れない思いでおっπ…
これが人類史上最も有名な公式、E = mc2 ともなると違います。日本語で言い直しても「エネルギーは質量に光速の二乗をかけたもの」。ただでさえ大きな光速を二度も掛けるのですから、わずかな質量が莫大なエネルギーに化けるというのは、物理に疎いひとでもなんとなく感じをつかむことが出来ます。
そう、「感じをつかむ」。本書の役割がまさにそこにあります。なんでアインシュタインの式が美しく見えて、オイラーの式がへんてこりんに見えるかといえば、あなたがまだ感じをつかんでいないからです。そして残念なことに、この感じをつかむまえにあまりに多くの人が「すべって」行きます。連立方程式ですべり、三角関数ですべり…






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