過去1年間で新種ウイルスの登場件数は78%増加し、迷惑メール件数は11%増加した。ウイルスの99.0%は、Windows系OSで動作するコードだった。ただし、前年に比べると0.3%減少している。
パソコンやネットの危険性は、事例=定性情報と、発生頻度=定量情報の両方で評価するといい。数字を見れば、警戒すぺき優先度を付けることができる。
数字からセキュリティトラブルの深刻度を確認
最近のセキュリティトラブルに関する調査レポートを、二つのセキュリティ会社が発表した。ひとつは、G DATAが2010年2月10日に発表した「G Dataマルウェアレポート(2009年下半期)」である。二つ目は、マカフィーが2010年2月15日に発表した「2009年第4 四半期の脅威レポート」である。
これらのレポートは、期間ごとのセキュリティトラブルの発生件数や事例などを紹介するものだ。毎回、ほぼ同じ方式でデータを集計しているので、推移を見るために活用できる。数字を中心に興味深いデータを紹介しよう。
データ出典の表示方法
【G】…「G Dataマルウェアレポート(2009年下半期)」
【マ】…「2009年第4 四半期の脅威レポート」
A 前年比78%増と、数が大幅に増えている【G】
新種のウイルス(マルウエアなどを含む)の発見数は、2007年13万個 → 2008年89万個 → 2009年159万個と、近年になるほど急速に増加している。G DATAは、「2004年の1年分の新種ウイルス数を、2009年はわずか1週間で超えた」と、ウイルスの増加ぶりを嘆いている。
ウイルス数の増加は、(1)ウイルスを悪用して利益を得ようとする者の増加、(2)ウイルスや亜種を自動的に生成するキット(ソフトウエア)を制作・販売する者の登場、(3)世界的なパソコンとネットの普及が主因と筆者は推測している。



市場を弄ぶ“魔性の記号”の正体とは──
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