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茂木健一郎の「超一流の仕事脳」

自分の師となる人を探せ!
〜「人から人へ」でしか伝わらないもの

生命科学者・上田泰己

 今回お話をうかがった生命科学者の上田泰己さんは、生命と時間の関係に着目して生命の本質に迫る研究で成果を上げていらっしゃる。かつての生物学の研究室は、それこそ1年のうち364日間は実験などの作業をして、1日くらい考えるといったやり方が珍しくなかった。上田さんの、異なる専門分野を持つ研究者たちとチームを組み、スタッフたちとの対話を重視して研究を進める手法は、ある意味でニュータイプとも言える。生物学のアプローチというよりもIT系企業のプロジェクト運営にも似ている。

 そこでは、異質なもの、ヘテロなものを共存させると同時に1つの目標を共有することが大切だという。これははからずも生命を研究しているチームの体制が、あたかも1つの生命体に非常に近い形となっている。

 ビジネスの世界において組織を活性化させるために導入された成果主義やIT技術の応用は、それだけではうまくいかないことに多くの人が気づいてきた。この状況を超えるためにはなんらかの「生命原理」の導入が必要で、その1つの表し方が、ヘテロなものをいかに1つの目標で統合するかという視点である。

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