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時代を読む新語辞典

自転車シェアリング

IT利用で現実的になった「自転車の共有」

(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

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イラスト:小林大樹

 都市内の新しい移動手段として、自転車シェアリング(バイクシェアリング、コミュニティサイクルなどともいう)が注目されている。地域内に複数ある拠点で、好きなときに好きな場所で、自転車を借りたり返したりできるサービスだ。近年IT(情報通信技術)を応用した事業モデルが欧州で急速に普及。日本でも社会実験や事業化などの動きが活発化している。

 自転車シェアリングという言葉を聞いて「レンタサイクルとの違い」について疑問を感じた人もいることだろう。実際、自転車を貸し出す仕組みという意味において、自転車シェアリングは「広義のレンタサイクルの一種」と見なすこともできる。

 ただ厳密に言うと、レンタサイクルの仕組みは運用法において二種類に分類することができる。一つは貸出や返却の拠点が一個所にまとまっている運用法で、これを狭義のレンタサイクルシステムと呼ぶ場合もある。もう一つは地域内に複数の拠点が分散している運用法で、これをコミュニティサイクルシステムと呼ぶ場合もある。自転車シェアリングと表現する場合、後者を志向している場合が多い。

 このような運用法の違いは、旧来のレンタサイクルと、現代的な自転車シェアリングとの「目的の違い」によって生じている。まず旧来のレンタサイクルは多くの場合、観光客へのサービス提供を大きな目的としていた。このため駅などの拠点で貸出と返却を同じ場所で行うシステムが発達した事情がある。

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