子どもたちのために学校を作りたい!
ずっと持ち続けた「教育」への情熱
スマイルファクトリー 白井 智子さん
(聞き手:寺西 芝/編集部)
「社会を、世の中を変えたい」「矛盾の多い世界を変えたい」。せっかく働くのだから、微力でも世界をよくすることを仕事にしたいと思っている人は多いだろう。今回は、不登校児童・生徒のための活動を続ける「スマイルファクトリー」代表の白井智子さんに話を聞いた。
大阪府の北に位置する池田市。北摂の緑豊かな「五月山緑地」に隣接した場所に市の施設「山の家」がある。バスを降り、急な坂道を登りきって「山の家」にたどり着く。
ここで活動を続けるスマイルファクトリーの代表・白井智子さんに会うためだ。

1972年千葉県生まれ。NPO法人トイボックス代表理事、スマイルファクトリー代表、スマイルファクトリーハイスクール校長という3つの肩書きを持つ。
白井さんの活動は、不登校児童・生徒のために新しい“学校”を提供すること。池田市という“公教育”とNPOが連携するという全国でも珍しい取り組みを進めている。市教育委員会の委託を受けて、生徒が通う学校側と連携した上での不登校生のためのスクーリングは、この「山の家」で行われている。それ以外にも、学習障害、発達障害など、子どもを取り巻くさまざまな問題に関する相談活動などを行っている。
読者の中には、白井さんを知っている人もいるかもしれない。というのも、今から10年ほど前、白井さんはしばしばメディアに取り上げられていたからだ。東京大学卒、松下政経塾出身という彼女自身の経歴もあったのだろう、沖縄のフリースクールの校長に抜擢された当時、「26歳の女性校長」としてマスコミをにぎわせたのだ。
2年半、話題のフリースクールで校長を務めたあと、大阪に移り、そして今のNPO法人を立ち上げる。これまで、白井さんは一貫して「教育」をテーマに活動を続けてきたが、その理由を尋ねてみた。
「私自身、教育に関わろうと思ったのは“原体験”があったから。幼いころにオーストラリアにいたのですが、そこでの教育は『いいところを伸ばして、自分の長所を生かす』というものでした。それが、日本に戻ってきたときに、管理教育や偏差値中心の教育の現状がありました。では、管理教育に乗らない子、乗れない子は、どうするのか? その子たちのいいところを見つけて、伸ばすことはできないのか? といった疑問が原点です。教育を変えようというよりも、そういった選択肢を作っていかないと、もったいないなと思ったのです」






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