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キャリワカ世代に聞く

同人誌からいきなり単行本デビュー
『ねこむすめ』作者、地元で描き続ける(後編)

僕たちの仕事の現場から(2)いけ氏

(取材・文=梶本 竜太)

(前編はこちら

 20代前半の3人のライターが、仕事の現場はこれからどう変わっていくのか、その未来像に迫るロングインタビューを試みる。今回は2人目の梶本竜太。夢は漫画編集者。数々の漫画を読むうち、初の単行本『ねこむすめ道草日記』で独自の世界観を作る漫画家・いけさんに興味を持った。こんな新人がいたのか! どんな経緯で漫画家になったのだろう。いけさんは地元・渋川市に住み、『ねこむすめ〜』に出てくる妖怪たちの日々の生活と風景を描き続けている。会社に就職したこともあったが、漫画家になる夢を諦めず、同人活動をしながらコミケ(同人誌即売会)に持ち込みを続けた。そんないけさんと、徳間書店「COMICリュウ」でいけさんを担当する編集者・猪飼さんに取材した。

── 年2回のコミケでは、今まで新刊を落とさずに出せているのですか?

いけ はい、本がないのに会場に行っても寂しいですし、買いに来て下さるお客さんにもすごく申し訳ないので、新刊は絶対に落とさないようにコミケに参加していきたいと思っています。描く前に印刷所に予約を取ってしまうんですよ。なので期限までに原稿を描かねば、と言う義務感で描いてます。でも……そんなこと言ってると、猪飼さんに心配をかけることに……(笑)。本当は本誌一本だと安心していただけるんじゃないのかなあ、と。

カッパであるいけさんを、失礼ながら見下ろす形での取材となってしまった、申し訳ない

── 同人誌の金銭的な面はどうですか?

いけ 最初のころは赤字だけど楽しいからと続けていたのですが、最近は「COMICリュウ」に描いてるということでお客さんも増えて、少しですが、身銭になるようにはなってます。同人誌の売り上げで未納だった厚生年金を少しずつ払うようにしています(笑)。

── 売れ残って在庫を抱えたりは?

いけ それが嫌なので、あまり多く刷らないようにしています。商売感覚でやっているわけではないですね。もう少し刷った方がいいのかな、と言う気持ちもあるんですけれど、まだ自分に自信がないので……。

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