2010年1月27日付の日本経済新聞で「国の『債務超過』317兆円」という記事がありました。しかし、私はこの数字に疑問を感じます。本当に317兆円しか債務超過がないのでしょうか?
今回は、国の特別会計のバランスシートを見ながら、数字には表れていない実質的な債務超過についてご説明していきたいと思います。
「母屋でおかゆ、離れですき焼き」は本当なのだろうか
今回、2010年1月27日付の日本経済新聞(以下、日経新聞)朝刊の記事「国の『債務超過』317兆円」に注目しながらお話ししたいと思います。
国の「債務超過」317兆円
「財務省は26日、2008年度の国の資産と負債の状況を示した貸借対照表を公開した。一般会計と特別会計を合わせて計算した場合、負債が資産を317兆4000億円上回る『債務超過』となった。国債発行残高が増えた影響などで、資産と負債の差額は07年度に比べ34兆5000億円増えた。政府は09年度も景気対策などのために国債を大幅増発しており、足元では債務超過がさらに膨らんでいる公算が大きい。(2010年1月27日付 日本経済新聞朝刊)」
これは、国全体のバランスシートを見た場合に、債務超過になっているという話です。また、この話は埋蔵金の問題にも関係してきます。

埋蔵金というのは、ご存じのように特別会計の純資産にあたるものです。この記事の特別会計の詳細を見ると、ほとんどの純資産(資産と負債の差額)がプラスになっています。
右の表を見ますと、一般会計がマイナス356.6兆円、特別会計全体では、プラス62.2兆円と出ています。
このように一般会計が赤字で大変なのに特別会計は余裕があり、浪費をしていることを、政治家の塩川正十郎さんが「母屋でおかゆをすすっているときに、離れですき焼きを食べている」と発言したことがありました。しかし、それは本当なのでしょうか?
私は、これが事実なのか、常々疑問に思っていました。どういうことか、特別会計の内訳を見ながらご説明していきましょう。





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