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大前研一の「産業突然死」時代の人生論ビジネス

大前研一:「小沢民主」が乱れ、国民の怒りが爆発する日(1/5ページ)

2010.01.27

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 民主党は記憶喪失症に陥っているのだろうか?

“天下分け目”の2009年夏の衆議院選を前にして小沢一郎代表(当時)の公設秘書が西松建設への“口利き”問題で逮捕されたのは同3月3日のことである。その後、小沢氏が代表では総選挙が戦えない、ということになり、鳩山由起夫氏を代表にして自らは菅直人氏と共に代表代行となり、選挙を担当した。

 その選挙で圧勝し、鳩山が首相になると、同9月3日には小沢氏に幹事長への就任を要請している。つまり、小沢代表では8月の選挙が戦えない、と直前に看板から引きずりおろしてかろうじて間に合った、という記憶である。

 わずか8カ月前のことである。

国民が選んだ政権は独裁者が支配する政党だった

 今の国民世論では小沢氏は幹事長を辞めるべきだ、議員辞職するべきだ、というのがすでに70%を超えている。民主党の支持率も40%を切る、という状況である。専門家は、小沢氏の政治資金問題は官僚組織を政治主導で作り直そうとする小沢氏と組織防衛に走る官僚の権力闘争である、と解説する。

 しかし、国民はそうは見ていない。何はともあれ自らの秘書が3人も逮捕された小沢氏がどんな言い訳をしてもすでに聞く耳を持たない。それどころか、鳩山首相はじめ多くの民主党幹部が腫れ物に触るように小沢幹事長の話をするものだから、昨年、圧倒的に支持した「政権交代」とはいったい何だったのか、という思いを強くしている。

 事業仕分け作業の頃には、結果はともあれ、今までにない大掛かりな予算削減の努力をしている、良い仕事をしている、と思っていたが、年が明けてみるとまるで違う世界に突入した。自分たちが選んだ政権は独裁者が支配するとんでもない政党になってしまった、という驚きである。

1. 予算は削られていないばかりでなく、史上最高の赤字国債を発行する。
2. 「正三角形」という外交政策でアメリカとの関係がギクシャクし始めた。
3. 中国との距離が縮むのはいいが、どうも朝貢・屈辱外交のようだ。
4. 陳情を幹事長が一手に引き受け、というのは結局利権の独り占めではないか。
5. 自民党に「政治とカネ」の問題を国会で追求されるのはブラックジョークだ。
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