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~“PIIGS”が心配

真壁昭夫「“100年に一度”時代のお金の貯め方・殖やし方」ビジネス

ポルトガルやギリシャは大丈夫か
~“PIIGS”が心配(1/3ページ)

2010.01.22

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 最近、海外のファンドマネージャー連中と話していると、“PIIGS”という言葉をよく耳にします。“PIIGS”とは、ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの頭文字をとった言葉です。現在、これらの国の財政状況はかなり悪化しているため、国が借金を返せるかどうか心配する投資家が増えています。

欧州諸国の国債に対する懸念

 その中でも、ギリシャの財政状況はかなり深刻になっていると見られ、金融市場の投資家の間では、既にギリシャ関連の金融商品には注意マークをつけている人もいるようです。

 そうしたリスクがさらに深刻化する場合には、他の新興国に対する懸念が拡大することも考えられます。それが現実味を帯びてくると、現在、堅調な展開を示している新興国の株式市場が不安定になることも懸念されます。株式市場が不安定になると、新興国の為替レートにも影響が出ることは避けられないでしょう。新興国の株式投資信託や、通貨選択型の投資信託を保有している投資家は、そうした動きを注視することが必要になります。

 “PIIGS”の信用力が懸念される背景には、リーマンショック以降、政府が、民間の金融機関や企業を救済するために借金の肩代わりをしたり、積極的な財政政策を打って、景気刺激策を実施してきたことがあります。そうした政策を行う為には、当然のことですが、多額の資金が必要になります。その資金を税収によって賄うことが出来なければ、国債を発行することは避けられません。その結果、政府の借金が雪だるまのように拡大し、その債務の返済能力に対する懸念が囁かれているのです。

 金融市場で噂になっている国の代表格が“PIIGS”なのですが、現在、世界の中で、政府の信用状況が悪化しているのは、”PIIGS”に限ったことではありません。中欧や東欧の諸国にも、信用不安がささやかれている国はいくつもあります。国が借金を返せなくなってしまうリスクのことを、ソブリン・リスクと呼びます。

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