民主党政権に対して、国民から批判が大きいものの一つが財政だ。2010年度の国債発行額は新規や借り換えなどを含め総額162兆4139億円に達する計画である。予算案の一般会計総額は過去最大の92兆円に上り、子ども手当を含む社会保障関係費は初めて一般会計の5割を突破することになる。
国債の新規発行分は依然として高水準
まずは下のグラフを見ていただきたい。2001年度からの国債発行額の推移である

「借換債」とあるのは、期限が来たらそのまま借り換える分だ。返すつもりもアテもないからそうしているわけで、これはもう日本の悪しき伝統と言ってもいい。「新規財源債」とは、新規発行分(つまり毎年積み上がっているもの)のことで、例年20兆〜40兆円と非常に大きな額になっている。小泉政権時代に国債の新規発行額を30兆円以内に抑えようという動きはあったものの、依然として増加傾向にある。
財務大臣の藤井裕久氏が1月6日に辞任し、代わりに菅直人副総理が財務大臣を兼務することになった。就任に際して菅氏は「特別会計についても踏み込む」という発言をした。私もそれは必要なことだと考えている。ここにメスを入れることは民主党の公約にもあったことだし、何より特別会計は年間で200兆円以上もの規模になるからだ。
Next:日本は福祉大国への道を進むのか?
バックナンバー
- “戦国武将”たちへの権限委譲、デフレ脱却はこれしかない(2012年05月16日)
- “スマホショック”の真っ只中で赤字に転落した任天堂(2012年05月08日)
- ブラックマンデー「前夜」に「日本はずるい」と言い放った米CBS名物キャスターの想い出(2012年04月23日)
- 医療費の高騰で財政はもたない。「病気」を定義し、高齢者も応分の負担を(2012年04月16日)
- 鴻海が事実上の「買収」、シャープは下請けに甘んじるのか(2012年04月09日)
















