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小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」

国債を増発し続けた先に何が起こるのか?

 前回、平成22年度の予算政府案を見ながら、日本の景気は回復していくのかについてお話ししました。今回は、引き続き「予算」に焦点を当てながら、日本はこのまま国債を増発し続けると何が起こるのか、また、国を浮揚させるためにどんな政策を行うべきかについてお話ししていきたいと思います。

国債増発の先にあるものは

 事業仕分けなどのパフォーマンスによって、「予算」に国民の関心が寄せられましたが、同時に「国債の増発」についても注目されるようになりました。では、このまま国債を増発し続けると、何が起こるのでしょうか?

 国債を増発し続けると、将来的には、金利が上昇する可能性が高まります。

 金利とは「お金を調達する費用」です。国債の需要がある一定限度を超えると、需要と供給の関係から、金利が上昇するのです。

 今は国債の大部分を国内で消化しています。「国内で消化している」とは、具体的に言いますと「国内の銀行をはじめとする金融機関が国債を買っている」ということです。

 もう少し踏み込みましょう。主に銀行が国債を買っているわけですが、それは銀行のお金で買っているのではありません。預金者のお金で買っています。

 日本の個人金融資産は約1500兆円といわれていますが、その一部は、ご存じのように株や投資信託に回っています。その他、預金を通じて融資にも回っています。同様に、国債にも回っているわけです。

 このまま国債を増発し続けると、銀行などが国債を買える限度を超えてしまう可能性があります。エコノミストたちが心配しているのは、ここです。

 つまり、国債を発行しすぎてしまうと、国内で消化できる限度を超えてしまうかもしれないのです。その限度に少しずつ近づいていることは間違いありません。

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