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「道具感」にこだわって開発する(3/3ページ)

リコー ユニット交換式コンパクトデジカメ「GXR」(2)

2011.01.12

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ユニット化は技術進歩を考えるとデメリットでは?

——不安な点もあります。イメージセンサーや画像処理エンジンは日々進化しています。「レンズは資産」と言われますが、購入した「カメラユニット」は、イメージセンサーや画像処理エンジンが一体化しているため、すぐに時代遅れのものになってしまう心配があるように思うのですが……。

福井 そのご指摘はほかでもいただきます。しかし、イメージセンサーや画像処理エンジンは現在、一つのゴールに到達していると思っています。もちろんこれからも進化し続けるでしょうが、昔のように30万画素が300万画素になりましたといった劇的な変化ではなでしょう。最新のイメージセンサーがすぐに陳腐化するということはないと考えています。

左から「GXR」の本体(ボディ)、「GR LENS A12」、「RICOH LENS S10」。今後、望遠ズームなどの発売が期待される

——GXRはデジタル時代ならではの新しい提案のあるカメラなのですね。

福井 レンズとイメージセンサーと画像処理エンジンを一体化して「カメラユニット」とする。そうすればレンズとイメージセンサーをベストな組み合わせで作ることができます。デジタル時代だからこそあり得た提案だと思っています。

 デジタルカメラが出始めたころは、いろんなトライアルがされていました。リコーでも、通信ができるデジタルカメラを作っていたし、形だってカメラらしくないものがたくさんありました。フィルムカメラとは違う路線を考えたと思うんですが、性能や機能が上がるにつれ、いつの間にか大筋ではフィルムカメラと同じ方向を目指すようになってきました。いかに模倣するか、どうしたら追い越せるかばかり考えてきたんですね。

 最近になって、模倣だけじゃ面白くないという流れが出てきて、GRXのようにユニット化したり、他社の例ですけれどプロジェクター機能を入れてみたり、撮影した写真を無線で転送したりといった、いろいろなトライアルが再び始まりました。デジタルカメラらしさをもういっぺん、とことん追求してみようという動きのようです。

——GXRのカメラユニット化は新しい提案だけに話題性も高いようですね。

福井 本当の評価はこれからです。乱暴な言い方ですが、基本的には新しいシステムなので、反応は良くて当たり前なんです。その中に面白いという意見や、とりあえず物珍しいと意見など、さまざまな反応があります。ですから、実際に使っていただいて、面白い、珍しいだけではなくて、「良い写真が撮れるのだ」と納得していただきたいですね。

 もちろん世の中に完璧なシステムはあり得ないから、ダメじゃないかという意見をいただくこともあるでしょう。そういったご意見を、より良いGXRに育てる糧としていきたいと考えています。

 (敬称略)

林田 孝司(はやしだ・こうじ)
林田 孝司(はやしだ・こうじ)

 主なフィールドは、「車、住宅、政治経済、デジタルグッズ」と執筆分野を問わない雑食系ライター。有名無名を問わず、様々なジャンルで活躍する人たちの取材をライフワークとしている。

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