いい写真をしっかり撮ってもらいたい
「道具感」にこだわって開発する
リコー ユニット交換式コンパクトデジカメ「GXR」(2)
(聞き手:林田 孝司=フリーライター)
(前回記事はこちら)
ミラーレスの「デジタル一眼カメラ」を利用する女性が増え、「カメラ女子」なる流行語も生まれた。各社、女性ユーザーの取り込みに力を入れる中、「リコー GXR」はあえて男女のセグメント化をしない戦略をとった。そのこだわりと目指すところはどこにあるのか。GXRの商品企画に携わったリコーの福井良さんに前回に引き続き話をうかがった。

男女の違いはあまり意識していない
——2009年は、オリンパスの「PEN E-P1」やパナソニックの「GF-1」など、コンパクトなデジタル一眼カメラがヒットしました。GXRもコンパクトでレンズの交換が可能ですが、同じ位置づけの商品なのでしょうか。
福井 まったく違うものです。GXRはコンパクトカメラをより拡張したものと考えています。これは私の印象ですが、PEN E-P1やGF-1といったマイクロフォーサイズ規格を利用したコンパクト一眼は、どちらかといえば、大きな一眼レフカメラを小さくするのがコンセプトのような気がします。しかし、私たちはまったく逆の発想。今までコンパクトタイプでは撮れなかった写真、例えば背景がキレイにぼけるポートレートなどを、コンパクトカメラでも撮れるようにしたかったんです。

——他社はコンパクトさを売りに女性層への訴求に力を入れています。「カメラ女子」という言葉も流行していますが、GXRでも女性層は意識しましたか。
福井 GXRに限らず、当社のデジタルカメラの開発では男性、女性の区別はあまり意識していません。例えば、GR DIGITALやGXのシリーズは写真撮影やカメラの好きな方を想定しています。毎日カメラを持ち歩いて、何か気になるものがあったら鞄から取り出して写真を撮るような人ですね。結果だけを見ると、GR DIGITALとGXのユーザーには圧倒的に男性が多いのですが、最近では女性ユーザーも増えています。とはいえ、最初に言ったように、男女はあまり意識していないので、女性らしいカラーリングを追加するようなことはありません。GXRも同じ考えですね。
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