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青島健太 “オヤジ目線”の社会学

大人げない大人になることのススメ

 正月に「大人げない大人になれ!」(ダイヤモンド社/成毛 眞 著)という本を読んだ。抱腹絶倒、我が意を得たりと言いたくなる痛快な本だ。

 「大人げない大人になれ!」とうタイトルからしてすでに大人げがない。

*目標を持ってはいけない
*自分を変えるなんて無理
*大人を怒らせよう
*キャリアプランは持たない
*英会話もいらない……などなど

 テーマを並べるだけでも、今売れているビジネス本や啓発モノも真っ青の内容だ。

 成人式を迎えて大人の仲間入りをした人たちには、勇気をもって薦めたい。

20歳の頃を思い返す

 しかし、この本を読めば分かるが、大人げない大人というのがいかなる人かということを考えると、これは奥が深い。単にマナーを無視し、周囲への気遣いもなく、どこでも傍若無人に振る舞う子供のような人という意味ではない。「大人げない」という言葉の意味は、基本的にはそうした人へネガティブな思いを込めて使うわけだが、成毛氏の言う大人げないは、実はもっと大人だ。本書の魅力は、本書で味わっていただきたいが、若い読者に向かってこのコラムで書いてきたことも、ある意味では大人げない大人になることの薦めといえる。

 ただ、難しいのは、若い人に向かって何かを言っても、若い人が読んでくれているとは限らないし、そもそも「オヤジ目線」というタイトルからして、それだけで顔を背ける若者も多いことだろう。

 しかし、それもまた良しである。

 たとえば、自分自身の20歳の頃を振り返っても、まずこの手のものは読まなかったと思うからだ(笑)。

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