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Twitterの「楽しみ方」から
「政治のオープン化」まで

スペシャルビジネス

津田大介氏が語る
Twitterの「楽しみ方」から
「政治のオープン化」まで(5/6ページ)

2009.12.27

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今起こっている大きなことに反応する……それが祭り

 Twitterを始めてその面白さが分かってくると、寝食を忘れるくらい熱中してしまう時期が来る。

 「でもね、Twitterって家に帰ってその日のみんなのつぶやき(ツイート)をずっとスクロールして見てもあまり面白くないと思うんですよ。結局、リアルに今起こっていることに乗っかっていくということをしなければいけない」と津田さんはいう。

 筆者も、オバマ騒動を知ったのがまさに津田さんの「ちょ、おま、オバマ」だった。それは大統領選挙にTwitterをうまく利用したと言われたオバマ大統領のアカウントが実際にはスタッフによって運営されていて、オバマ氏本人は一言もつぶやいていなかったというニュースだ。

 「そういう祭りが起きやすい感覚というのは、リツイート(RT)がどんどん広まっていったことで伝播力が強くなる構造ができたからですね。テレビとか見ている時に音が入ってニュース速報が流れるじゃないですか。あのニュース速報って不謹慎ですが、出てくるとちょっと興奮するじゃないですか。どんなに大きなニュースがあったんだろうって。あの興奮する感じがつねにタイムラインの中に何の予告もなく挟み込まれる感じというのが、やはりTwitterの快感原則ですね」

 2ちゃんねるとは異なる種類の祭りがここにあった。

 「大きなニュース、人が死ぬとか、大事故があるとか、そういうのってだいたいTwitterで知ることになりますから。それはもちろん、ニュース系のボット(プログラムが自動的につぶやくアカウント)を見ているからというのもあるんですけど、それ以上にほんとにみんなが関心のある大きなニュースだったら誰かが絶対に投稿してリツイートして広まっていきますから」

 一時的にタイムラインが一つの話題に染まっていく祭りは、頻繁にあるというものではないからこそ、たまに遭遇すると楽しいし、自分も何かひとこと言いたくなる。

真偽の問題はまだこれから

 津田氏の著書『Twitter社会論』では、なかなか情報の真偽がわからない、裏取りができないという問題提起が行われている。

 実際、リツイート(RT)の威力はものすごく、自分のフォロワーが50人でも、それを100の人が拾って、また300の人が拾ってとやっているうちにぱっと広がる。

 「逆にいうとその分、デマやウソが広がる速度も速い。みんな、検証もやらないで流れたものはどんどん流していっちゃうみたいなところがあるので」

 関東大震災の時のデマの広がり方のような恐ろしさ。となると、それをどう見破るのかということも、Twitterを使いこなす上での必須項目となる。

 「いま、Twitterのサービスでその人の影響力とか信頼度みたいなものを数値化するというサービスが出てきていて、もちろん、実験的なものでどこまで信頼性があるのかというのはあるんですけど、試みとしてはけっこう面白い」

 たしかに。

 「結局、情報のソースは、少なくとも一番最初の起点になった人にはそれなりの責任にはついて回る。最低でもその人はすぐに訂正をできたり、謝ることができないといけない。ということは、ぜんぜん違う時に連絡がつかないといけないと思うんですよ。いま現在はフォローとフォロワーの関係がないと今ダイレクトメッセージ(メールに相当するサービス)が送れないんで、そこが問題ですね。何かしら連絡がつく手段、どういう形がいいか分かりませんが、それを埋め込むことで多少は信頼とか、デマ情報になった時の訂正が変わるかなという感じがしています」

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