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ユニットを丸ごと交換して写りの違いを楽しむ

フロントランナービジネス

レンズ、撮像素子、画像エンジンを一体化
ユニットを丸ごと交換して写りの違いを楽しむ(4/4ページ)

リコー ユニット交換式コンパクトデジカメ「GXR」(1)

2009.12.21

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カメラユニットの着脱に高品位感を持たせた

——ほかにはどんな点を苦労しましたか。

福井 カメラユニットを装着したときのガチャという感触を大事にしました。これにもかなり時間をかけました。音の感触や伝わる力の加減などについて、チーム内で試作を繰り返して確認しましたね。数値化できない感覚論の世界なので、本当に大変でした。メンバーは、「パシャは嫌だ」とか、「音に濁りがある感じがする」などと表現するのですが、開発者は設計する上でそれを定量化しなければなりません。これは開発で苦労した点の一つですね。

——確かに、実際にカメラユニットを着脱してみると、カチッという音と手に伝わる感触で、しっかりはまった感じがします。

福井 感触の部分はシステムの品位にかかわってくると思っています。安っぽく感じられると、カメラに対する信頼感が得られません。今までのカメラと最も違う点であるわけですから、きちんと作り込まなければなりませんでした。

——ユニット化によって、レンズ内にゴミが入りづらいのはうれしいですね。ただ、その半面、接続端子の部分が壊れるのではないかという不安もあります。

福井 端子には汎用的なコネクタを使っており、すでに市場での実績が十分にあるものです。1万回以上の着脱テストにも対応しています。もちろん、電気接点なので、絶対に問題が起きないとは言い切れません。ただこれまでのレンズ交換式カメラでむき出しになっていた部分に比べて、トラブルが少なくなると考えています。

——スライド式のカメラユニットを採用したことで、さまざまな拡張性が生まれるのではないでしょうか。先ほど、画像処理センサーを本体側に組み込んだ話でも、将来の拡張性を見据えた話が出ましたが。

福井 まずはカメラユニットの世界を広げていくということが大前提です。ただ、ユニットを丸ごと交換するという性質上、カメラにこだわる必要がないとも言えます。例えばプロジェクターのユニットとか、プリンターとか、ほかにもハードディスクのユニットのようなものが考えられます。そういった撮った後の楽しみを広げられる可能性があるのではないかと考えています。

 (敬称略)

次回へ続く)

林田 孝司(はやしだ・こうじ)
林田 孝司(はやしだ・こうじ)

 主なフィールドは、「車、住宅、政治経済、デジタルグッズ」と執筆分野を問わない雑食系ライター。有名無名を問わず、様々なジャンルで活躍する人たちの取材をライフワークとしている。

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