トップ > フロントランナー > レンズ、撮像素子、画像エンジンを一体化
ユニットを丸ごと交換して写りの違いを楽しむ

フロントランナービジネス

レンズ、撮像素子、画像エンジンを一体化
ユニットを丸ごと交換して写りの違いを楽しむ(3/4ページ)

リコー ユニット交換式コンパクトデジカメ「GXR」(1)

2009.12.21

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

カメラユニットと本体の役割分担に苦心する

——「カメラユニット」に画像処理エンジンが組み込まれているとのことですが、スペック表を見ると、本体側にも画像処理エンジンがありますね。

福井 簡単に言うと、カメラユニット側で画像データを作り終えて、デジタル信号に変換するところまで担当しています。本体側では、変換されたデジタル信号を受け取って、カメラ用のフォーマットに圧縮する部分と、メモリーカードへ書き込み部分、画像を再生する部分を受け持っています。

——なぜ両方に画像処理エンジンをつけることになったのですか。

福井 従来は一台のデジカメで完結していた作業を、カメラユニットと本体の両方で分担して行わなければいけません。どこで切り分けるのが最良なのか、コンパクトさと画質の良さ、しかも将来の拡張性をいかに維持するのか。そうしたことを考えて、システムを切り分けるのがとても大変な作業でした。

 片方だけに偏るとバランスが悪くなるとか、接続部のピン数が多くなるとか、転送レートが遅くなるなど、いろいろな問題が懸念されました。結局、カメラユニットと本体の両方に画像処理エンジンを持たせるほうが、拡張性も高くなるし、サイズ的にもバランスが良くなるだろうという結論に至ったのです。しかし、お手本はない。一から考えて、どうすればユーザーにとって使いやすく、わかりやすいシステムになるかを考えながら作業するのは、非常に難しいものでした。

——接続のピン数の話が出ましたが、「カメラユニット」と本体の接続は、スライドさせて着脱するという方法です。これは開発段階から決まっていたのですか。

福井 そうですね。モックアップを作ったときにスライド式から始まったので、装着の方法について大きく議論はしていません。ただ、着脱の方向は上下がいいのか左右がいいのか、コネクタの位置はどうするかなどは議論しましたね。

 また、取り外すときの操作についても議論を重ねました。最終的には、取り外しレバーは前面にあったほうが良いという結論になりました。それに、取り外しと取り付けも、レンズを左手で持ってやったほうが良いんですよね。最終的には、これまでのレンズ交換式カメラと比べても、できるだけ違和感のない自然な動きを実現するまで、結構な時間がかかりました。

「リコー GXR」の本体(ボディ)。カメラユニットを向かって右側からスライドさせて取り付ける。外すときはグリップ上部にある取り外しレバーを押してからカメラユニットをスライドさせる
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー