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ユニットを丸ごと交換して写りの違いを楽しむ

フロントランナービジネス

レンズ、撮像素子、画像エンジンを一体化
ユニットを丸ごと交換して写りの違いを楽しむ(2/4ページ)

リコー ユニット交換式コンパクトデジカメ「GXR」(1)

2009.12.21

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レンズだけを交換すれば本当に画質は向上するのか?

——一般にイメージセンサーは大きいほうが良いと言われますが、小さいサイズのものをラインアップに残しているのはなぜですか。

福井 イメージセンサーは単に大きいほうがいいといった考え方なら、カメラユニット化する必然性はありません。しかし、私たちはイメージセンサーを替えることで、写真に違いが出ると考えています。それは、先ほどお話ししたサイズによる被写界深度の違いですね。

 もう一つは、カメラの大きさです。イメージセンサーのサイズが大きくなれば、レンズやボディも大きくなります。街角で気軽に撮るには、ちょっとハードルが高くなります。大きなカメラだと撮られる相手も意識して構えてしまい、自然な表情が撮れないと言った話をよく聞きます。そういうことを考えると、弊社の「GR」シリーズや「GX」シリーズのようにコンパクトなほうが、気軽に自然に撮れるという良さがあります。

 GXRのように、小さいイメージセンサーを搭載すればカメラユニットも小さくなり、コンパクトカメラのような使い方もできます。また大きなイメージセンサーを搭載すれば、一眼レフのようなクオリティーの高い写真も撮れるわけです。

——そもそも「カメラユニット」のアイデアはどこから生まれたのですか。

福井 弊社は、GRやGXというコンパクトタイプを手がけており、お客様からも高い評価をいただいております。ただ、「GRのレンズ交換式を作らないのか」というご要望をいただくこともあり、これまでにいろいろな可能性を検討していました。その過程で、アナログ時代から続く、レンズだけを替えれば画質が向上するという考えに疑問を抱いていました。コンパクトだけれども高画質を実現できる、デジタル時代にあったカメラを作りたいという理念がありました。そこで行き着いたのが「カメラユニット」の考え方だったのです。

 とはいえ、発想自体は突拍子もない話ではありません。実際私たちに漏れ伝わってきている範囲では、他社も同じようなシステムを検討されていたといいます。ただ、実際にそれをやるには、ハードルがいくつかあるわけで……。その一つが、過去の資産ですね。

 弊社は、アナログ時代の生産ラインをすべてクローズしており、レンズ資産も持っていません。逆に言うと、そうした資産がないため縛りもなく、新しいことにチャレンジしていける土壌があったのだと思います。

「GR LENS」を取り付けた状態。一眼レフデジタルカメラに広く採用されているAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載している。1/2倍のクローズアップ撮影が可能
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