2009年も終わりに近づいてきました。2007年のサブプライム危機(パリバショック)、2008年のリーマンショックの影響から2009年の世界経済は激震したと言えます。今回は、2009年の日本経済の振り返りと2010年の展望についてお話ししていきたいと思います。
リーマンショックから2009年の日本経済
2009年を振り返るときは、リーマンショックが起こった2008年9月15日からの数字を追っていく必要があります。ですから、今回は2008年8月からの現在に至るまでの指標を見ていきます。特に前年同期比の指標は、13カ月分のデータを見ることで、より正確な分析ができます。
リーマンショックの約一年前には、サブプライム危機が発生しました。このコラムでも触れてきましたが、サブプライム危機からリーマンショックが起こるまでの約一年間は、金融界は激震でしたが、その影響が金融の世界だけにとどまり、実体経済にはあまり影響がありませんでした。
しかしリーマンショックが起こった2008年9月以降は実体経済までもが急激に落ち込んだのです。世界同時不況に突入しました。日本のGDP(実質)を見ていただくと、2008年10-12月はマイナス10.2%となりました。

右のデータを見ますと、2008年後半からの落ち込みがすさまじいということが分かります。
2008年10-12月がマイナス10.2%、2009年1-3月がマイナス11.9%。続いて2009年4-6月がプラス2.7%、7-9月がプラス1.3%とようやく回復し始めました。ちなみに、2009年7-9月の速報値はプラス4.8%という数字が出ていましたが、改定値で大幅に下がって1.3%と発表され、一時大問題になりました。
四半期のGDPの数字を見る場合に注意しなければいけないのは、この数字は前四半期に対しての伸び率を年率換算したものだということです。前年同期比ではないのです。ですから、2008年10-12月のマイナス10.2%、さらに2009年1-3月のマイナス11.9%と連続して落ち込んだ後で、プラス2.7%、プラス1.3%と回復はしましたが、伸び率が非常に小さいという認識が必要なのです。
さらに、実額である名目GDPの値は、ずっとマイナスの状態です。2009年7-9月のベースでは名目GDPが471.0兆円となっています。2006年度の510.9兆円と比べると、40兆円ほども国内全体での付加価値の合計が減っているのです。
名目の数字はいつもお話ししているように「給与の源泉」ですから、このような状態では給与が増えることは考えられません。





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