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今後の開発キーワードは「CELLのDNA」

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「高画質とは何か」、本質的な問いに回帰
今後の開発キーワードは「CELLのDNA」(4/4ページ)

東芝 新液晶テレビ「CELL REGZA」(2)

2009.12.10

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数年後には「CELLレグザ」のいくつかの機能が標準になる

——画質や機能が、とても優れていることがよくわかりました。しかし価格もそれに負けずに、約100万円と安くはありませんね。

本村 実は100万円前後のテレビは、そんなに珍しいものではないんです。過去にも、最先端の技術やパネルを使ったものは、100万円を超えるものがありましたし、今でも、各社とも60万~70万円くらいのテレビはラインアップにありますからね。とはいえやはり、普通の感覚からするとかなり高いことも理解しています。

 もちろん、リーズナブルな価格のテレビは作らないといけない。それも、企業努力をして商品コンセプトを固め、お客様に満足して買っていただけるテレビです。安くて品質が劣るというのは東芝としては意味がない。単にリーズナブルなものだけを作っていると他社との差別化もできなければ、イノベーティブなことにも限界が出てきます。

 文化・文明の進歩は、コスト制約を超えたところでやらないと止まってしまいます。例えばカーナビ。最初に出たときは高価すぎてビックリしました。でも、今は当たり前のように使われている。携帯電話もそうです。これが文明の進化・進歩だと私たちは思っているんです。コモディティーな商品だけ作っていると、進歩は加速していかないのではないでしょうか。

「CELLレグザ」は常識を超えたテレビかもしれないし、価格もかなり高いかもしれない。でも、これをやることによって次が見えてくるんです。お客様にも技術者にも、次世代テレビの方向性を明確に示唆できます。もちろん、普通の「レグザ」に応用できる技術も出てくると思いますし、数年後には「CELLレグザ」の機能のいくつかが、テレビのスタンダード機能になっているはずです。

——数年先のテレビはすごいことになりそうですね。最後に、「CELLレグザ」を含めて東芝のテレビ事業における今後の展開を教えて下さい。

本村 「CELLレグザ」は進化を遂げると思います。さらに高機能・高付加価値・高画質な1台を目指して開発を進めていくことになるでしょう。その前に、やはり100万円は高いですから、値段を安くする努力も当然すると思います、一方で、通常のテレビのカテゴリーも充実させていきます。設計陣と開発するときは、「『CELL』のDNA」というキーワードで、「CELLレグザ」を目安として話をしていますよ。私たちのテレビ開発の軸であり、方向性が「CELLレグザ」なんです

 (敬称略)

林田 孝司(はやしだ・こうじ)
林田 孝司(はやしだ・こうじ)

 主なフィールドは、「車、住宅、政治経済、デジタルグッズ」と執筆分野を問わない雑食系ライター。有名無名を問わず、様々なジャンルで活躍する人たちの取材をライフワークとしている。

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