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今後の開発キーワードは「CELLのDNA」

フロントランナービジネス

「高画質とは何か」、本質的な問いに回帰
今後の開発キーワードは「CELLのDNA」(2/4ページ)

東芝 新液晶テレビ「CELL REGZA」(2)

2009.12.10

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「テレビの高画質って何だ?」

——超解像技術以外にも、画質に関係する機能は何かありますか。

本村 「おまかせドンピシャ高画質3」ですね。明るさセンサー、色温度センサーで、日中の日差し、夕日、室内照明などの光の性質をリアルタイムに分析し、画質設定を自動的に行って最適な画質を提供します。

 最近の一眼レフカメラのオートモードはよくできていて、プロカメラマンでも効果的に使うことがあると聞きました。それなら、テレビもプロのAV評論家がうなるオートモードを作ろうと、かなりこだわりましたね。名前はかなりベタなんですが(笑)。

——高画質へのこだわりが感じられる話ですね。

本村 それが、高画質は考えれば考えるほど難しいものでした。ある日、デジタルメディアネットワーク社の社長から「本村、テレビの高画質って何だ?」と問いかけられたんです。正直言って、社長からそんな基本的なことを聞かれても、という感想でした。「リアリティーの追求です。ギミックなことはしません。レグザは本物ですから、あるべきものをそのままに伝えます」と答えたのですが、社長は「それって本当か?」って何度も聞くわけです。会うたびに「テレビの高画質って何だ?」と問われ続けるうちに、私たちもより深く考えるようになったんです。「テレビの高画質ってなんだろう?」って。原点であり、究極の問いに帰って行ったんです。

 考えた末に出したのが、「テレビの高画質は感動することだ」という答え。でも、今度は、本当に画面がキレイなだけで感動するだろうかという疑問が生まれました。よく考えて見たらテレビは見ていてコンテンツに感動しているわけですよね。じゃあ、どんなときに感動するのか仲間と話し合いました。そこで出たのが、富士山に登って朝日を見たときの体験。あれは、純粋にキレイ。でも、涙が出るくらい感動するという話があったんです。

 夜中に登って、汗かいて、臭くなって、朝は寒くて……。そんな環境の中で頂上までたどり着いて、そこで朝日が上がってくるから感動するんだよねという話をしたら、みんな共感したんです。結局、感動は五感で感じているんだ、と。

 でも、テレビは視覚と聴覚の二感しか使わない。ありのままを見せても、五感の感動は得られない。だからこそ、画質と音質を高めることで、五感を震わせる演出が必要になるのです。もちろん、過剰な演出ではありません。自分が過去に体験したリアルな情景をよみがえらせる高画質、高音質を目指して作ったのが「CELLレグザ」なんです。

「CELLレグザ」の発表会でも申し上げたのですが、「ワクワクやドキドキを楽しむテレビ。家庭にいながらにして、驚き、感動、興奮、喜びなど、さまざまなエモーションを体験でき、人生を豊かにする実体験を享受できる」ことにつながるのだと思っています。究極のエンタテインメントマシンなんですよね。

3TB(テラバイト)のハードディスクを搭載しており、「タイムシフトマシン」用(2TB)と通常録画用(1TB)に使い分ける。USBハードディスクを増設できる
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