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ローカル化する日本~日本が“アジアの辺境”になる日(1/4ページ)

2009.12.09

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(桐原 涼=経営評論家)

日中逆転!

 日本と中国の経済規模が接近してきた。IMFの予測によると、2009年の名目GDPは日本が5兆490億ドル、中国が4兆7580億ドルとなる見込みであり、中国のGDPは日本の95%程度の水準まで迫ってきている。ドル換算のGDPは為替変動にも影響されるが、このまま推移すれば2010年には日中のGDPの逆転が見込まれる。ちなみに10年前の1999年時点では、中国のGDPは日本のおよそ4分の1の規模に過ぎなかった。当時は中国が日本に追い付くのは遠い未来のことと考えられていたが、実際の変化は予想よりはるかに速かった。

 グラフは過去20年間の、日米中3国の名目GDPの推移を示したものである。これを見ると日本が“失われた20年”の長き停滞を過ごす間に、アメリカに引き離され、中国に追い付かれたことが分かる。グラフ上、1995年まで日本のGDPが伸びていることに違和感があるが、これは急速な円高でドルベースの値が水膨れしたことによるものである。

 客観的に見て1990年代前半までの日本は、アメリカと並ぶ経済大国として歴然たる地位を保持していた。当時の欧州はまだ経済統合には至っておらず、経済規模的には中堅国の集合に過ぎなかった。そしてアメリカと日本を合わせた“G2”の経済規模は、最盛期には世界の総GDPの4割近くを占め、世界経済を牛耳るだけの影響力を持っていたのである。

 しかし現在、日本経済に往年の存在感はない。現在の世界経済における“G2”はEUと北米であり、日本の経済規模はこの二地域に比べて圧倒的に小さい。そして日中逆転が既定路線となった今、日本はアジア経済の盟主の座も失ったと言ってよいであろう。

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