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新たなテレビ革命に挑戦する

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「モンスター」と呼ばれる液晶テレビ
新たなテレビ革命に挑戦する(4/5ページ)

東芝 新液晶テレビ「CELL REGZA」(1)

2009.12.04

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社内のオーディオマニアを集め、テレビの高音質化を追求

——薄型テレビは、画質の向上には熱心だけれども、それに音が追いついていないとも言われますが……。

本村 正直に言うと、最近の薄型テレビの音は悪いです。これまでの「レグザ」も御多分に漏れず、決してほめられた音ではない。ほかのメーカーでも五十歩百歩でしょう。これには理由があって、薄型というデザインを優先してしまい、スピーカー部がおざなりになってしまうからなんです。音も重要だとわかっているけれども、本当に良い音を楽しみたかったら、テレビとは別に、5.1chなどのサラウンドシステムを組んでくださいという意識もあったんだと思います。その点、「CELLレグザ」ではかなり音にこだわりました。

 先ほどもお話ししたように、薄型テレビの音の悪さはお客様からおしかりを受けている。AV評論家の方々なんて「こんなの聞けたものじゃない」とか「鳴っているだけ」と言って、聞いてもくれない。画質はしっかり見てくれるのに、悔しいじゃないですか。音で一矢報いたいという気持ちは常々あったんです。だから「CELLレグザ」では、コストをかけてでも理想の音を作ろうと決めました。

 そこで始めたのが、全社からオーディオマニアと言われる人間を探してくること。もちろん、テレビのオーディオ担当者はいるのですが、彼らはテレビという領域の中でどうすれば良い音ができるか、コストバランスも含めてベストな音を作っています。そうではなく、数百万円、数千万円するような装置で究極のオーディオを語れる人間を入れてみようと考えたんです。テレビのオーディオ担当者を含めて、好きにやっていいから、最高の音を作ってくれとお願いしました。

 これまでのテレビの音が悪かった理由は、限られたスペースに音を押し込もうとしたからです。結果的に有り得ないようなスピーカーの付け方をしたり、スピーカー容量をとらなかったりしていました。そうすると正しく空気が振動していないので、それを電気回路でどうにか補っていました。「CELLレグザ」では、オーディオのあるべき姿に戻しました。良いスピーカーを作って、スピーカー容積を確保して、それに足るアンプ出力を設定してと、いわゆるオーディオの王道です。

 とはいえ、ピュアオーディオを突き詰めているわけではない。テレビの音なんです。それは担当者が一番わかってくれていました。「僕はオーディオマニアだけど、これはテレビなんだから、高画質の感動をさらに加速させる音を作りたい」って言い始めたんです。いわゆるピュアオーディオの高音質と、映像や映画を見て感動するときの音って絶対違うと。画に負けない音じゃなくて、高画質を加速する音のキャラクターを目指して開発してくれました。

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