11月末から急激に円高が進み、2009年12月3日現在でも、87円台という円高が続いています。これにより、輸出産業が打撃を受ける可能性や、ようやく回復に向かい始めた日本経済にも大きな影響があるのではないかと言われています。皆さんは、急激な円高のニュースを聞いて、何を考えましたか? 今回の円高で私が最初に考えたのは、「外貨準備高」です。
10兆円規模の“含み損”の可能性
最近、急激に円高が進んでいると報道されています(2009年12月3日現在)。円高が進むと、普通は「輸出産業が悪くなる」と言われることが多いのです。もちろん、そのとおりなのですが、私が円高と聞いて最初に何を思ったかというと、実は「外貨準備高」なのです。外貨準備とは政府が保有する外貨のことです。
まず、現在の外貨準備高のデータを見てください。日経新聞の景気指標の面では、4段目の一番右の欄にあります。
これによると、2009年10月の時点でわが国の外貨準備高は10568億ドルあることが分かります。1兆ドルを超えているわけですが、その7割くらいがドル建てだと言われています。
次に、2004年当時のデータを見てください。
これを見ていただくと、2001年度は4015億ドル、2002年度は4962億ドル。それが2003年には8266億ドルまで急激に増えているのが分かりますね。
下に月の数字が出ていますが、2003年8月は5551億ドルから2004年6月の8180億ドルまで、1年で急増したことが分かります。

この時期、急に外貨準備高が増えた理由は、何だと思いますか?
それを探るためには、「円相場」の動きを見る必要があります。





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