トップ > 小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」 > 小宮一慶:「大幅ボーナスカット」の報道から見える
経済の動き

小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」ビジネス

小宮一慶:「大幅ボーナスカット」の報道から見える
経済の動き(1/6ページ)

新聞記事と数字を関連付けるトレーニングをしよう

2009.11.27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 私は新聞を読むとき、一つ一つの記事を独立したものと捉えているのではなく、記事と記事の関連性を考えながら読んでいます。そうしないと、世の中が見えてこないからです。
 今回は、私がふだん新聞記事の関連付けをどのように行っているのか、具体例を用いてご説明したいと思います。

例題1:「2009年、賞与が大幅に落ち込む」という記事から何を考えるか

 まず、簡単な例を使ってみましょう。下の記事を見てください。

今夏賞与、9.7%減 平均36万3000円 落ち込み最大

「厚生労働省が2日発表した毎日勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、6~8月に支払われた2009年夏の賞与は全産業ベースで1人当たり平均36万3104円と前年に比べ9.7%減った。企業の賃金抑制が響き、02年の7.1%を上回る過去最大の落ち込みとなった。(2009年11月2日付 日本経済新聞夕刊)」

 今年の夏のボーナスも大幅な落ち込みとなりましたが、冬のボーナスも過去最大の落ち込みになるだろうと言われています。

 これらの記事を見た時に、皆さんは何を感じますか?

 平たく読めば、この記事は「企業は今、全般的に業績が悪いから賞与も減っている」という話なのですが、そこで終わらず、実際に数字をチェックするという習慣が必要です。

 記事の関連付けの第一歩として、景気指標を見ることにしましょう。

 右の表は、「現金給与総額」のデータです。日経新聞の月曜日の景気指標欄に載っています。

 復習になりますが、「現金給与総額」とは「一人当たりの給与(基本給、時間外、賞与)の総額」を表した数字です。この表を見ると、確かに2009年6月はマイナス7.0%、7月はマイナス5.6%という大幅な減少になっています。大体、民間企業の賞与は6月か7月に出ることを考えると、これは「ボーナスが大幅に落ち込んだ」ということを表していると分かります。

 企業が賞与を大幅に落としたことを考えると、賞与は業績をより反映されやすいという推察ができるわけです。

 もちろん、業績は給与にも反映されますが、賞与に反映される部分の方が非常に大きいということが数字から分かります。それが、この記事を読みこむ第1ステップです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連トピックス

    • 会員登録 ログイン
    • マイフォローとは?
    nikkei BPnet 会員サービス
    トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

    ランキング一覧を見る

    おすすめ情報【PR】

    締切間近のセミナー