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時評コラム

田原総一朗の政財界「ここだけの話」

矛盾が噴出する民主党に
なぜ高い支持率?

 皮肉なことに、この事業仕分けは日本の予算や経済にはほとんど影響しない。

 国民に対するパフォーマンスにしか過ぎない。

 しかし、経済に影響がないとはいえ、このパフォーマンスは大成功で、国民が非常に関心を寄せている。

 この事業仕分けこそ、小泉さんの「郵政民営化」に匹敵するパフォーマンスではないか。

 あの時も、郵政民営化が良いか悪いかわからないまま国民がそれに乗ってしまい、自民党が大勝した。郵政民営化は今、民主党政権になってまた国有化路線に近づこうとしているが……。

 事業仕分けは国民に非常にわかりやすい。

 これを、テレビ含めていろいろなメディアでオープンにした。その効果が大きい。

 その効果が大きくて、民主党支持率は下がらず、上がる方向にある。

 ところが、民主党に経済政策、景気対策はほとんどないと言っていい。そのため、このままでは来年は不況だ。

 にもかかわらず国民は変わらず支持している。

 こういう現象が今、起きている。

 いったい、これをどのようにとらえればよいのだろうか。

田原総一朗(たはら・そういちろう)
1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、1989年からスタートした「サンデープロジェクト」のキャスターを務める。新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。最新刊に『田原の眼力 嘘ではない真実の取材ノート』(扶桑社新書)がある。
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