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スープから飲料、菓子へとカテゴリーを拡大

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アイデアの源泉は「生姜部」の“部活動”
スープから飲料、菓子へとカテゴリーを拡大(3/4ページ)

永谷園 「『冷え知らず』さんの生姜シリーズ」の飲料(2)

2009.11.25

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OLのランチの1品として浸透した

——カップスープという商品の特性からも、冷えを解消するという機能からも、主に秋冬に売れそうな商品ですが、6月に発売したのはなぜですか。

新海 私自身も夏に冷えで体をこわしましたし、周りの女性を見ても、エアコンによる夏の冷えに苦しんでいます。絶対にこの時期に発売すべきという思いがありました。

 マーケティング的に言うと、大手メーカーはスープの本格商戦である秋冬に向けて新商品を発売しますから、夏は穴場。その時期こそ狙い目だった。結果的には、予想通り、夏にオフィスで寒い思いをしている女性に支持してもらいました。ランチの1品として、バイヤーも驚くぐらいよく売れ、2007年11月に全国発売することができました。

——「『冷え知らず』さん」シリーズでどれくらいの売り上げになっていますか。

新海 2007年度に4億円、2008年度は10億円を売り上げました。2009年度の上半期も、アイテム数が増えていることもあり、順調に伸びています。

——永谷園は2007年12月に「生姜部」を立ち上げ、ウェブサイトも公開しています。どのような活動をしているのですか。

社内では部活動の位置づけという「生姜部」のホームページ。専務以下、スタッフのこの“熱演ぶり”が「生姜部」の活気を印象づける

新海 生姜部の「部」は部活動の「部」。仕事で「『冷え知らず』さん」シリーズに関わった人も含め、ショウガ好きが集まり、ショウガに対する知識と理解を深め、さらにショウガの可能性を追求しようと立ち上げました。最終的には、ショウガを使った価値ある商品の開発につなげられたら……というのが目的です。永谷泰次郎専務が顧問となって、現在、部長クラスを含め、16人の部員が活動しています。

 例えば、ショウガが土の中でどうやって成長するかということも知らなかったので、千葉県山武市に畑を借りて、ショウガの栽培に取り組んでいます。先日、2年目の収穫を終えたところです。収穫は週末に行いましたが、平日の業務時間中に草取りに行ったりもしています。会社の公認で活動していますので、部員はいつでも、畑に行っていいことになっているんです。畑があるのはのどかな本当に環境の良いところです。農作業に没頭していると、嫌なことも忘れますね。

九十九里浜に近い千葉県山武市の畑で「生姜部」の部員が今年10月末にショウガを収穫した時の様子。ショウガ栽培など多くのことが学べるほか、自然に触れてよい気分転換にもなる

 そのほか、生姜部の活動としては、ショウガを使ったレシピ考案にも挑戦しています。ウェブサイトでは料理研究家・行正り香先生の監修によるショウガレシピ172本を動画で紹介しています。11月に「生姜ココア」を発売しましたが、生姜部で様々なレシピに挑戦する中で、以前から、ショウガがチョコレートやミルクとの相性が良いことを確認していました。  部員が交代で、ショウガに関係することをブログで書き、情報発信もしています。

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