(聞き手:小林 佳代=エディター/ライター)
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今年の秋冬向けに「『冷え知らず』さん」シリーズのホット飲料を発売した永谷園だが、シリーズの発端は2年前に発売したカップスープ。「『冷え知らず』さん」のカップスープは「働く女性向けの商品」という、長年あたためてきた企画から生まれたものだ。冷えやショウガに着目した過程、ショウガ好きが集まって立ち上げた「生姜部」の活動、今後の商品展開の予定などを、引き続きマーケティング本部マーケティング企画部商品企画第3グループのサブマネージャー、新海裕子さんに聞いた。

「自分のために買う商品がない」と思った
——カップスープ、飲料に広がっている「『冷え知らず』さん」シリーズですが、そもそも、永谷園がショウガを使った商品の企画に取り組んだきっかけは何ですか。
新海 実は、ショウガを使った商品がこのようにシリーズ商品になるとは全く思ってもいませんでした。
「『冷え知らず』さん」シリーズが生まれたきっかけは、長年、永谷園のマーケティングに携わってきた私自身が、ふと「自分のために買う商品がない」と思ったことです。永谷園の商品というとパックになった「お茶づけ海苔」や中華総菜などファミリーユースのものが主体。考えてみると1人暮らしの私が買いたいと思うようなパーソナルユースの商品がなかったのです。
——確かに、「お茶づけ海苔」は小腹をすかせた男性が「かき込む」イメージがあります。
新海 女性向け商品とは言いにくいですよね。数年前、男性がおいしそうにお茶漬けを食べるテレビコマーシャルがありましたが、あんなイメージが定着していると思います。
そこで、私と同じように、働く女性が買いたい、食べたいと思うような商品を開発したいと考え、2003年ぐらいから企画を始めました。女性にフォーカスするならば、「美容」は外せないキーワードなので、美容をサポートする商品を考えました。
働く女性の健康・美容の悩みを調査してみたところ、「肩こり」「腰痛」「肌荒れ」に続いて「冷え」が入りました。冷え性で悩む女性が多いことは感じていましたが、そんなに上位に入るとは思っていませんでした。
実は商品開発の途中、私自身が夏の終わりに、エアコンの冷えが原因で体をこわしてしまう経験をしていました。なかなか症状が良く成らず、長期的に治療をすることになって、大変な思いをしました。
さらに、女性誌などでも、「冷えは美容の大敵」といった指摘が出始めた。これらのことから、冷えを切り口とした商品を企画することに決めました。
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