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起き上がり小法師のような形の耕運機

フロントランナービジネス

デザインコンセプトは「かわいらしさ」
起き上がり小法師のような形の耕運機(1/4ページ)

ホンダ ミニ耕運機「ピアンタ FV200」(2)

2009.11.13

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(聞き手:林田 孝司=フリーライター)

(前回記事はこちら

 ホンダのガスパワーミニ耕運機に名付けられた「Pianta(ピアンタ)」とは、イタリア語で「植物、草木」を意味する。ミニ耕運機市場に、新しい種をまいて大きく育って欲しいという気持ちを込めた名前だという。
 実際、ピアンタは市場でヒットし、大きく育つことになった。その成功の裏には、これまでにない価値観を取り入れた、まったく新しい発想があった。
 ミニ耕運機の常識にはない開発とはどのようなものだったのか。本田技術研究所 汎用R&Dセンターの中谷友美さんに、引き続き話をうかがった。

本田技術研究所 汎用R&Dセンター 開発室 第2ブロックの主任研究員、中谷友美さん

起き上がり小法師をイメージした、かわいらしいデザイン

——ピアンタのデザインは、これまでのミニ耕運機にはない、かわいらしいものになっています。女性や初心者でも抵抗なく取り扱うことができそうですね。

中谷 汎用機は商売のボリューム上、メディアで頻繁に紹介をしたり、大々的に広告を打ったりして認知を高めるのは難しい。ですから、最初の印象が非常に重要なんです。一目見て、使いやすそう、簡単そうということが伝わらなくてはいけません。しかし、これまでの「プチな」や「こまめ」といったミニ耕運機は、ホームセンターに並べてもらっていても、お客様には素通りされてしまったんです。自分とは縁のないものと思われたり、目に入りにくかったのかもしれません。

 初心者向けと考えたとき、デザイナーが一番こだわったのが「かわいい」という部分でした。その表現が、白のボディーカラーであり、丸みを帯びた形状なんです。デザインのモチーフは、赤ちゃんが遊ぶ起き上がり小法師(こぼし)。上部を大きくして頭でっかちに見せています。最初からスマートで格好いいデザインにするという考えはありませんでしたね。親しみを感じてもらいたかったのです。

 この形状はフルカバーにしたからできたのですが、フルカバーを実現できたのはカセットボンベを採用したため。ガソリンと違ってメンテナンスの手間が減り、カバーを頻繁に取り外す必要がなくなったからです。

「ピアンタ FV200」では、刃を覆うケースの取り外しが簡単にできるようにした。丸みを帯びたデザインにホワイトカラーは、ホンダの二足歩行ロボット「ASIMO」を連想する人も多いとか
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