キャリワカ本のコーナー「著者に聞く」第1弾は、オトバンク社長の上田渉氏。オトバンクはオーディオブック事業をはじめとする「音」にかかわるさまざまな事業を展開中。創業者で代表取締役社長の上田氏は『脳が良くなる耳勉強法 聴覚マネジメントで人生が変わる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を今年6月に出版した。プロフィールには、「高校3年生の時に全国模試で偏差値30だったが音声を活用した勉強法で東京大学に合格」とある。どんなすごい勉強法なんだろう? しかも音声だったら身近で利用しやすいかも…と思い、興味津々でお話を伺った。
お話を聞くうち、「音」を事業の柱にして起業した、上田氏の思いが見えてきた。
── まず、本書執筆のきっかけと、いちばん言いたかったことを教えていただけますか?

上田 ディスカバー・トゥエンティワンの干場弓子社長に「オーディオブックもいいけど、本を書いてみません?」とお話をいただいたのがきっかけです。それから実際に出版するまで4年かかりました。なぜなら、「ちゃんと成果を積み上げないと本など書いてはいけない」と当時は思ったからです。オトバンクの事業であるオーディオブックポータルサイト「FeBe」も3万人以上のユーザーに支えられ、オーディオブック市場も大きくなってきた今、「耳を使うこと」について自分なりの総括をしたい気持ちになり、執筆に踏み切りました。
この本で伝えたいメッセージは、無意識でする「聴くこと」、その力を意識して有効活用してみませんか、ということです。
── 著書の中で「聴覚マネジメント」という耳慣れない言葉を使っています。
上田 本では、「自分の行う作業や勉強内容に合わせた環境作りを聴覚という視点から行う」と定義しました。これを意識的にすると、今までできないと思っていたことが解決することが多くある。「聴覚」の使い方で、人生が変わると言えます。
耳を使った勉強法で私はずいぶん助けられてきたし、文献もたくさん読んで科学的にもその効果が認められていると分かったので、多くの人に知ってもらいたいと思ったんです。











