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手軽な「ガーデンニングツール」を目指す

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耕運機の初心者を取り込んでヒット
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ホンダ ミニ耕運機「ピアンタ FV200」(1)

2009.11.06

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(聞き手:林田 孝司=フリーライター)

 ホンダのミニ耕運機「Pianta(ビアンタ) FV200」が売れている。2009年3月の発売以来、1年間で6000台という販売目標を早々とクリアし、今期の販売目標を1万台に上方修正した。10月にはグッドデザイン賞も受賞している。
 これまでの耕運機にはなかったかわいらしいデザイン、家庭用カセットボンベで動く手軽さなどが受け、購入者の90%が耕運機初心者だという。
 ミニ耕運機全体の出荷推移が横ばいの中、ピアンタがヒットした理由は何か。本田技術研究所 汎用R&Dセンターでピアンタの開発に携わった中谷友美さんに聞いた。

本田技術研究所 汎用R&Dセンター 開発室 第2ブロックの主任研究員、中谷友美さんと「ピアンタ FV200」。85年の入社以来、汎用機一筋。除雪機、乗用芝刈り機の開発を担当。フランス駐在などを経て、ピアンタの開発に携わる

意外にも耕運機を販売して50年のホンダ

——ホンダが耕運機や除雪機、芝刈り機などの汎用機を販売していることを知らない人も多いと思いますが……。

中谷 汎用機は会社の創生期から手がけています。耕運機に関しては生産・販売を始めて50周年になります。ただ、日本では一般家庭で使ってもらえる製品は少ないですね。逆にフランスなどでは、二輪車や乗用車よりも先に耕運機や芝刈り機が販売されたこともあり、「汎用機のホンダ」として有名だったりするんです。

——50年の歴史の中で、軽量・コンパクトなミニ耕運機としては「ピアンタ」以前にも「こまめ」「プチな」というユニークな名の機種を出されています。これらも日本の一般家庭には受け入れられなかったのでしょうか。

中谷 「こまめ」はピアンタと同じ車軸ローター式(車軸にローターや爪などの作業機を装着するタイプ)で、軽量コンパクトです。国内と欧米で販売していますが、特に国内で大きな反響がありました。しかし、使われているのは農家の自家菜園やハウスなど、いわゆるプロユースが多かったのです。その後、より一般ユーザー向けの「プチな」を出しましたが、エントリーユーザーにはあまり受け入れられなかった。

家庭菜園やガーデニングユーザーをターゲットに、初心者でも簡単に使えるミニ耕運機を目指して開発された。耕す広さの目安は約3~30坪、最大耕幅は35センチ。メーカー希望小売価格は10万4790円(税込み)
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