(文/佐藤 恭一)
ほとんどの方はご存じないでしょうが、10月20日は「新聞広告の日」でした。実は私も当日の朝日新聞の特集ページを開くまでは念頭になく、気づいてからあらためて、近頃の新聞広告の状況に思いを馳せたのでありました。
それにしても(いきなり横道にそれますが)「○×の日」というような記念日は、6月4日の虫歯予防デーに代表されるように語呂合わせが多いので、真剣になってその趣旨に賛同する人は少ないでしょう。調べてみると案の定、同じ日が「頭髪の日」でもありました。理由は説明するまでもないと思います。
「頭髪の日」はすぐ近くにある10月8日の「入れ歯の日」(108なのでイレバ)と同じように、誰が何をする日なのかよく分かりません。そういうものの多くは、関連の業界団体がPRのため作為的に設けたのではないかと想像するのが普通です。しかし私の経験から察するに、実際は外部(マスコミや一般消費者)の注目を集めることは難しく、むしろ業界団体内部のモラル・アップに寄与している場合のほうが多いような気がします。
つまり、毎年その記念日に同業者が集まって恒例になっている行事をして、お酒など酌み交わしながら心が一つになるという効果。所期の目的から外れてはいても、それはそれで十分に意義のあることです。いわば私が言うところの“のれん的スタイル”の行動として、組織の内を固め、事業の永続を図ることに役立っていると思われます。
「新聞広告の日」が10月20日になったのは、新聞業界の一大イベントである新聞週間の間にあって、キリのいい20日を選んだということのようでした。さすがに語呂合わせではありません。安心しました。安心できないのは「新聞広告の日」ではなく、“新聞広告費”のほうです。我が日本の新聞広告は、150歳を超える年齢のせいなのか、各新聞社もしくは各広告代理店の健康管理に欠陥があったのか、いずれにしてもこのところ体力がめっきり落ち込んでいるのです。











