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しょうゆの酸化を防ぐ袋状の新容器
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ヤマサ醤油 「鮮度の一滴 特選しょうゆ」(1)

2009.10.22

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(聞き手:小林 佳代=エディター/ライター)

 ヤマサ醤油(千葉県銚子市)は8月24日、しょうゆの新製品「鮮度の一滴 特選しょうゆ」を首都圏限定で発売した。500ミリリットルで希望小売価格は260円(税別)。
 「鮮度の一滴」は袋状の新容器を採用したのが特徴。この容器の注ぎ口にはふたがついていないが、ごく薄いフィルムで出来ているため、しょうゆを注ぐ時には自然に開き、注ぎ終わると閉じる。開封後、何度注いでも容器の中に空気が入らず、70日間、新鮮さを保つ仕組みだ。容器は内袋と外袋の二重構造で自立する。これまでの500ミリリットルペットボトル容器に比べ、使用する樹脂量を約3分の1削減している。
 保存食品であるしょうゆに新容器を採用し、「鮮度」にこだわった狙いは何か。ヤマサ醤油営業本部マーケティング部MD推進室長の藤村功さんに聞いた。

ヤマサ醤油 営業本部マーケティング部MD推進室長の藤村功さん

薄いフィルム膜で出来た注ぎ口が逆止弁の役割を果たす

――「鮮度の一滴」はどうして開封後も空気が入らないのですか。その構造を教えてください。

藤村 「鮮度の一滴」は、悠心(新潟県三条市)というメーカーと共同開発した袋状の容器を採用しています。  袋の注ぎ口の部分は非常に薄いフィルム膜で出来ていて、膜と膜のすき間は2ミクロンほどしかありません。容器を傾けると、しょうゆの重さで注ぎ口が開き、しょうゆが出る。容器を元に戻すと、「毛細管現象」と言って、膜の間にしょうゆが残ってぴったりと密着することでふたをします。注ぎ口がこのように「逆止弁」の役割を果たすんですね。これにより、開封後も容器の中に空気が入り込むことはないし、最後までしょうゆを注ぐこともできるのです。

「鮮度の一滴」を注ぐときのイメージ

 容器は内袋と少し厚めの外袋の二重構造。外袋は自立するので「スタンディングパウチ」と呼んでいます。発売直後は、30万個限定でより安定する専用ホルダーを付けました。今までのペットボトルから、いきなり袋状の容器に変えるのには抵抗がある人も、安心して使ってもらいたいと考えました。

しょうゆの入った内袋(右)と少し厚めの外袋の二重構造になっている
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