「ネットではどう?」に答える「ネットではこうです」が成立するのか
やはり「ネットではどう?」と聞かれるのはツライ。にもかかわず、雑談のなかで急に矛先を向けられ、戸惑ってしまう機会が、このところ増えている。話題は「新政権の支持率」から、「高速道路無料化」や「支払猶予制度」などまで、いわゆる「ネットの多数意見や傾向はどうなの?」ということなのだろう。
もちろん相手は同業者ではない。発注先の役員クラスや商店街の重鎮など、皆さん人生の先輩である。おそらく「ちょっと聞いてみよう」程度の軽い気持ちだろうし、それで剣呑になるような類の話題でもない。
しかし、真剣に考えるとこれが難問である。いくらなんでも、ネットの隅々まで詳しく読んでいるわけではない。そのうえ、Web屋風情にとって「ネットではどう?」は悩ましすぎる問いかけである。
だから「紺屋の白袴でして」とかわし(?)、「まぁいろいろ意見があるようです」とゴマかしてきた。もちろん、さまざまな調査やアンケートがネットで行われている。しかし、その結果を「ネットではこうです」といいきる自信がないから困ってしまう。
ところが、それで終わらない。「鳩山内閣の支持率、ネットでは低いらしいけど」的につづく。どうやら、相手は「ネットでは支持率が低いらしい」と思いながら、「Web屋にも聞いてみるか」といったところなのだろう。この傾向は多くなっている。ほかの話題でも「反対が多いらしいけど」などと、「いろいろあります」では簡単に許してくれない。
これには窮地(?)に追いこまれてしまう。もっとも、顔と顔をあわせての会話は、よくしたもので相手が配慮してくれる。「そうかもしれませんね」と御都合主義的な答をすると、「この話題にはのってこないな」と話題が変わり、「Web屋の癖に」と評判は落とすが、それはそれで乗りきれてしまう。
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