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今こそ温故知新! 耳で学ぶ「中国古典の名言」

『論語』(2)〜孔子の素顔

■今月の言葉

これを知る者は、これを好む者に如(し)かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず

(理解することは、愛好することの深さに及ばない。愛好することは、楽しむことの境地の深さには及ばない) 雍也(ようや)篇

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 孔子は、物事を楽しむ力を持つことを非常に重視していました。

 では振り返って、孔子自身はどうだったかと考えてみますと、孔子も、仕事や学問はもちろん、お酒や音楽など、人生の楽しむべき面を大いに楽しんだ人物だったことが『論語』からは浮かび上がってきます。孔子は、四角四面の堅物ではなく、飄々(ひょうひょう)として人生を楽しむ、さばけたおじさんのような一面を色濃く持っていました。

 例えば、お酒に関していえば、『論語』の郷党(きょうとう)篇にこんな言葉があります。

酒は量なし、乱に及ばず

(酒は定量がなかったが、酔いつぶれるほどには飲まなかった)

 現代の我々が、仕事帰りに、奥さんに怒られない程度に一杯引っ掛けるのと同じ程度の飲み方をしていたことがうかがえる一節です。また、孔子はそれなりにお酒に強かったこともうかがえます。

 また、音楽に関しても、孔子は斉という国に赴いたとき、今でいうオーケストラのような音楽を聴いて、熱中のあまり「3カ月間、肉の味が分からなかった」というありさまが『論語』には記されています。今で言えば、極上のすしを口にしてもおいしさが分からないほど、お気に入りの音楽に熱中したという感じです。

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