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坂口菊恵「男と女の付き合い学」ビジネス

男と女の付き合い学:離婚理由に見る男女の違い(1/5ページ)

2009.10.02

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(写真:田村 充)

(前回記事はこちら

 前回は、異性の不快な行為に対して、男性と女性では感じ方が違うというお話をしました。特に、パートナーの浮気に対する感じ方が異なるという結果を紹介しました。

 今回は、そうした感覚の違いが実生活にどのような影響を及ぼしているのか、社会行動のデータを元に見ていきます。男女の意見や感じ方の対立が明らかになりやすい状況の一つに、離婚という場面が挙げられると思います。人がどういうときに離婚するかというデータを集めることは、裏を返せば「人間は結婚に何を求めているのか?」という問いに対する答えを探ることにもつながるでしょう。

坂口菊恵氏

ヒトは乱婚でない

 19世紀の思想家の中には「原始時代」の人間は、周囲にいる人と相手を決めずに性的な関係を持つ「乱婚」だったと考えた人も多かったのですが、現在、こうした見解は事実を反映していないとされています。これまでに発見された民族や部族はすべて何らかの婚姻システムを持っています。ただし、私たちが「婚姻」といってすぐにイメージするように一夫一妻であったり、本人たちの意志による恋愛結婚であったりとするとは限りません。

 身体の解剖学的な特徴を見ても、ヒトが完全な乱婚であったことがあるとは考えにくいのです。乱婚の動物はオスとメスの差が大きい。例えば、乱婚のチンパンジーやニホンザルではオスの方がメスよりずっと体重が重いです。メスの獲得をめぐってオス同士が争わなければならないからです。約19万年前に現れた現生人類(ホモ・サピエンス)の男女差はそんなに大きくない。これは、一夫一妻的な傾向が強くなったことの表れだと考えられます。

 ホモ属以前の、アウストラロピテクス属に属するヒトの先祖たちでは雌雄差が大きいのですが、彼らは猿人であって、ヒトとは言えません。

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